前人未到の八冠へ向けて王座戦第一局、永瀬王座が後手番で藤井七冠に勝った。正直、永瀬王座に勝ち目がないと思っていたのだが、私は永瀬王座を過小評価していたようで、終盤のねじり合いを制して永瀬王座が長手数の150手で勝利した。これで俄然王座戦が面白くなった。永瀬王座は地味堅実で、アマには否プロにも評価がもう一つのところがあるのだが、いやあ本当に強かった。最後まで地味堅実の持ち味を失わずぶれることなく大接戦を勝ち切った。ちょっと感激してしまった。日本人は判官びいきと言われながら実は勝ち馬に乗ろうとする人が多いので、永瀬王座への風当たりが強くなりそうだがぶれず、「将棋は才能ではなく努力」「練習量は裏切らない」で勝負して欲しい。