駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

鳥の子育てを見て

2023年09月05日 | 人生

              

 

 ユーチューブで鳥の子育てを見ていると、凄い面白いと思えるのは初めだけで、段々に嫌な苦い感じがしてくることがある。鳥の種類や親によって違いはあるようだがどうも公平に餌が与えられない。お前今餌を貰ったばかりじゃないかという、他の雛より大振りの奴が他の雛を押しのけて大口を開けて連続して餌を貰ってしまう。中にちょっと品が良くて大人しめの雛が居て、脇から可愛い口を開けて餌をねだっているのに親鳥は気付かないのか、中々餌を与えないことがある。運が悪いとそういう雛は餓死してしまい、巣から放り出されてしまう。俺が私がとしゃしゃり出る生命力の強い雛を選んでいるような解説もあるが本当かね。控えめで(賢いに違いない)雛が不利で不憫に思えてしまう。どうも二匹しかあるいは三匹しか給餌する能力がなくても一個二個余分に卵を産んで、事故や雛を食べにくる外敵で一二匹失われた時のために予備の雛を孵すことがあるようだ。子孫を確実に残すにはやむを得ない作戦かもしれないが、生存競争の一面を見て慄然とする。

 ここまでひどい差別はないかもしれないが、人間界でも時に見聞きする子育ての現実のようだ。動物から学ぶと言っても人間も動物に違いないのだが、清く正しく美しくなんてしてたら生き残れないぞと学べばよいものだろうか。

コメント
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