子供の頃、世界七不思議というものを聞いたことがある。確かピラミッドとか古い建造物のことだったと記憶する。
どのような方法によって昔の人がピラミッドのような巨大な建造物を建てることができたのかが不思議なのだろうと思っていた。今考えると、どうして建てる気になったのかも不思議だと思う。
今、不思議に思っていることはなぜ安倍さんが首相で、しかも高い支持率で日本を動かせているのだろうかということだ。安倍さんの話は言葉数は多いけれども貼り付けた形容詞ばかりで内容に乏しい。古き良き日本(一体いつの時代を指しているのかよく分からないが)を取り戻し、強く美しい日本を作りましょうというのが全てのように聞こえる。
特別に賢いようでもなく深い教養を身に付けているようでもないが、人心を読むのには長けており、中々の戦略家である。自分は正しいことをやろうとしているという自信とやり遂げようとする信念は強固だ。迷うことはあっても悩むことのない人と診ている。
地方の党員票では安倍さんを上回った石破さんは容貌魁偉でわかりにくい表現をする人だが話をよく聞けば論理的で内容があり、意外と言っては失礼だが知性を感じさせる。しかしながら、石破さんが首相だったら、安倍さんほどの実績?が挙げられたかどうか、少々疑問を感ずる。
鳩山、菅の後という最悪の条件で泥舟に乗せられた野田前総理の話はそれなりの内容と含蓄があり教養を感じさせた。しかし、八方塞がりだったと同情はするが、乾坤一擲の判断が間違っていた。
安倍首相の真価は来年以降に明らかになってゆくけれども、このわずか九ヶ月ほどで成し遂げた変化は大した物だと認めざるを得ない。尤も、その変化が国民にとって好ましいものかどうかは微妙で、評価は不定だ。
安倍の不思議、やはり背後に何かが付いている。
人や政策を評価すると上から物を言っているように聞こえるところがあると思います。政治家、政策には国民一人一人誰もが意見を言い評価できると考えています。
政治家は晒しの仕事ですから、そうしたことは覚悟の上でしょう、柔な神経の持ち主ではないはずです。