遺伝子情報を伝えるDNAの連鎖の中には遺伝子情報が書いてあるエクソンと繋ぎで入っているイントロンと言う部分がある。イントロンはいざ遺伝子が伝えられる時には取り外されてしまい一見無駄な部分のように見なされていたが、徐々にそれなりの仕事をしているらしいことが分かってきた。
遺伝子情報と人間生活とはかけ離れていて、相似を見出すのは飛躍かもしれないが、このボーっと休んでいるイントロンのような部分(時間)がないと働けない高齢者になった私は、エクソンを意義あるもの(診療)にするには一見無駄なイントロンが必要なのがよく分かる。若い時はイントロンが殆どなくても働けたのだが、年を取るにつれイントロンが長くなり、今では帰宅後はテレビワッチのうたた寝がないと、翌朝起きて仕事に行く元気が出ない。
それと別に高価のものでなくてよいのだが、旨いものを食べないと元気が出ない。外れの飯を食わされるとたたらを踏んでしまいそうになる。これはちょっと別かもしれないが美人に会ったり若い女性に親切にされたりするとちょっと元気が出る。贔屓の選手やチームが勝つと嬉しい。とにかくエクソンの働きが悪くなった高齢者を生かすには様々なイントロン様の部分が必要のようだ。これは元気で長働きの秘訣かもしれない。