又絵を描き始めたと言っても高々一か月ほどのブランクで、再開というほど大袈裟なものではない。若い人には分からないが年を取るとあれこれ少しづつ変わる。年寄りには時代が変わるから全部とは言わないがいつか来た道、若い人のことはよく分かり若気の至りには優しくなる。いつか行く道、繰り言ではなく読んでいただければ幸い。
当たり前だのクラッカーと言われそうだが、年を取ってくるとやれることしかできなくなる。嫌なこと面倒なことができなくなるのだ。診察は好きな仕事だったらしくできるが、付随する書類を書くことができなくなった。紹介状は書けるが診療報酬関係、介護関係、役所関係の書類が書けない、申し訳ないが院長に丸投げしている。面白くない本は二ページ以上読めなくなった。我慢して読むことができない。唯、枯れ切ってはおらず、もう一生読まないだろうなという本もまだ本箱に並んでおり、時々表題だけ一瞥している。好きだった魚釣りも年に一回程度に減ってしまった。行けば釣れなくても楽しいのだが、行くまでが億劫になった。
どういうわけか六十の手習いで始めた絵は続けられている。子供の頃は気が付かなかったが心底絵が好きらしい。ひょっとしたらいくらか才能があるのかもしれない。歌は下手くそだから、その分絵の方に能力が回ったのだろう。有難いことに将棋やサッカー観戦は楽しいので、まだもう少しという気で居れる。
今日はコスタリカ戦 楽しみです 勝ちます(微笑)