夏休み明けで昨日一昨日と患者さんが25-30%増しで非常に忙しかった。仕事内容で違うだろうが医院というのは患者数が80-120%くらいの幅で動いている。数年に一度インフルエンザの大流行で50%増しの日が何日か続くことがあるがせいぜい十日のことなので何とか凌げる。一か月以上は持ちこたえられない。患者さんというのはどうしても一人一人診なければならず、長年通院している症例も無理に急ぐと変化を見逃すことがあって急ぐのは危険で、実際に見逃しが起きることがある。
つまり医院というのは余裕が+30%増しまでの態勢で動いている。減少の方も-25%くらいまででそれより下がると経営的に難しい。現に新型コロナの影響で患者数が半減した小児科医院や耳鼻科医院では、職員数を減らしている。市内で二軒廃業転業したところもある。
今日は暇だなあ今日は忙しいというのは10-15%減10-15%増で、さほど大きな動きではない。過去に十年間の年間患者数を調べたことがあり、95-105%の範囲(インフルエンザ大流行の年だけは+8%)に収まっておりびっくりしたことがある。逆に言うと15-20%の変化が続くようなら人員を増減しないとまともな仕事ができない。20%以上が続けばパートの医師を雇用しないと診療の質が落ちるだろう。
業種により差はあると思うが、仕事の質を落とさず増やせる仕事量は意外に小さいものだと思う。減少で持ちこたえられる幅もさほど大きくない。新型コロナでPCR検査を十倍増できた韓国台湾中国ニューヨークドイツなどの絡繰りを知りたい。厚労省は調べただろうか、言い訳で既に四か月、日本は甘い。甘いで済まないことが起きるだろう。既に起きている?。