鳩山、菅と所謂理系の総理大臣が続いている。文系理系という単純で型に嵌める分類は不十分なものと考えているが、戦後大学で理数系の訓練を経て科学的な素養がある総理大臣は居なかったので、この二人のそうした背景が何か新風をもたらすのではないかと、理系という視点からも観察してゆきたい。
鳩山さんの場合は科学的素養よりも坊ちゃん育ちが前面に出てしまい、理系の強みや良さが生きることなく消沈してしまったのは遺憾だった。
菅さんは未だ一ヶ月足らずで、しかも参議院選挙の結果も出ていないので、まだ評価は難しいが気懸かりはある。それは鳩山内閣の幹部であったのに、非連続性が際立つことだ。官主導の財政再建路線を目指す大企業減税消費税導入を言い出した。なんだか馬鹿呼ばわりした霞ヶ関が一枚上手で**賢く、その論理に取り込まれたかのように見える。論理に破綻がなければ、成る程どとなるのが理系頭なのだろう。無理を通して道理を引っ込ませる厚顔の政治力をちゃんと備えているだろうかと心配になる。時にはそうした大鉈を振るえなければ、既得権のしがらみは断ち切れないからだ。
理工系の論理には条件が付く事が殆どで、しかも分野が違うと擦れ違うことも多い。理工系の仕事だけをしていると、広い視野と人間の歴史に対する理解教養が欠けがちのように思う。後半生を政治の世界に生きてきた菅さんはそんなことはないのかもしれないが、広い視野と教養に裏打ちされた強さを内に秘めていることを期待しておきたい。
実は裏切られそうな予感がそこはかとなくするのだけれども。
鳩山さんの場合は科学的素養よりも坊ちゃん育ちが前面に出てしまい、理系の強みや良さが生きることなく消沈してしまったのは遺憾だった。
菅さんは未だ一ヶ月足らずで、しかも参議院選挙の結果も出ていないので、まだ評価は難しいが気懸かりはある。それは鳩山内閣の幹部であったのに、非連続性が際立つことだ。官主導の財政再建路線を目指す大企業減税消費税導入を言い出した。なんだか馬鹿呼ばわりした霞ヶ関が一枚上手で**賢く、その論理に取り込まれたかのように見える。論理に破綻がなければ、成る程どとなるのが理系頭なのだろう。無理を通して道理を引っ込ませる厚顔の政治力をちゃんと備えているだろうかと心配になる。時にはそうした大鉈を振るえなければ、既得権のしがらみは断ち切れないからだ。
理工系の論理には条件が付く事が殆どで、しかも分野が違うと擦れ違うことも多い。理工系の仕事だけをしていると、広い視野と人間の歴史に対する理解教養が欠けがちのように思う。後半生を政治の世界に生きてきた菅さんはそんなことはないのかもしれないが、広い視野と教養に裏打ちされた強さを内に秘めていることを期待しておきたい。
実は裏切られそうな予感がそこはかとなくするのだけれども。