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2枚リードのジャズ

2015-11-08 | JAZZ
独語でファゴット(FAGOTT)という楽器、
英語名ではバスーン(BASSOON)と言われていますが、バスーンは低音のBASSが由来のようです。
クラシックの世界では、ソロと伴奏の両方で活躍する楽器ですが、ジャズで使用されることは極まれです。

以下は長年セシル・テイラーのユニットで活動してきたジミー・ライオンズのリーダーアルバムです。
その中で、2枚リードを持つバスーンでフリー・ジャズを、それも女性が競演しているものです。
「JIMMY LYONS feat. KAREN BORCA : RIFFS」 Hat Hut 3503
  
1. THEME
2. RIFFS #1/1 ~ 1/11
JIMMY LYONS(as) KAREN BORCA(bassoon) JAY OLIVER(b) PAUL MURPHY(ds)
録音 1980年9月13、14日 

フランスで行われたライブを収録したこのアルバムには2曲が収録されています。
当然のこととして、テーマらしきものはほんの少し顔を出すだけです。
演奏を通して、アルト・サックスとバスーンがお互いを挑発しながら、ブリ・ブリ音を撒き散らしています。
しかし、フリーキーな音は一切なく、次から次へと繰り出される‘音の洪水’を浴びるアルバムです。
息もつかせぬフレーズで熱演しているバスーンは、柔らかい音で違和感なく受け入れられます。
この演奏、拍手はまばらですが、当時のヨーロッパの聴衆が、この演奏をどのように受け止めていたのか興味のあるところです。

なお、ライオンズのオリジナルであるRIFFSは、別のアルバムでもしばしば演奏されています。

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