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スウェーデンのピアニスト、オキ・ヨハンソン(CD)

2025-02-19 | JAZZ
チェット・ベイカーのセッションに参加していたオキ・ヨハンソンの2枚のアルバム(CD)を取り上げました。
最初は、1977年にラジオ放送用として録音されたものです。

「TRIO・77」 DRAGON DRCD 364

1. Taxi 424
2. Tjejen I Aspen
3. A Tribute to Bud
4. Besvikelse
5. Lotus Blossom
6. Every Time We Say Goodbye
7. Solar
8. Just Friends
Ake Johansson (p) Torbjorn Hultcrantz (b) Leif Wennerstrom (ds)
録音 1977年2月10日

デビュー当時のオキ・ヨハンソンは、バド・パウエルの影響を受けていたこともあり、このアルバムでもそれを感じさせる部分が多くあります。
特に1~4曲目における自作曲において顕著であり、バド・パウエルに敬意を表した「A Tribute to Bud」においては、ピアノ・ソロでモード的なフレーズを使い魅力的なプレイを展開しています。
また、5曲目からのスタンダードの中では「Every Time We Say Goodbye」が、ピアノに被るベースとのバランスが絶妙で素晴らしいです。
なおこのベーシストは、アルバート・アイラーのファースト・レコーディングにも参加していたトルビョルン・ハルトクランツで、このアルバムにおける骨太で的確なサポートも魅力的です。


続いては、上記から20年を経過していますが、一部では77年録音の名残りも感じられます。

「THE Spinning Top」 DRAGON DRCD 314

 1. The Spinning Top
 2. Deja - vu
 3. Starcrossed Lovers
 4. Sing Me a Song
 5. My Ideal (*)
 6. Traintrip (*)
 7. Till Brita-Lena
 8. Baker Street
 9. Molde-75
10. Nightwalk
11. Deep in a Dream
12. Dex
13. Spar 12
Ake Johansson (p) Kjell Jansson (b) Magnus Gran (ds) Stefan Isaksson (ts) (*)
録音 1997年4月14, 15日

1曲目の「The Spinning Top」は、ビバップのフレーズが顔を出す12小節のブルースです。
また、バラードで演奏されるエリントン・ナンバーの「Starcrossed Lovers」は絶品で、「 Molde-75」や「 Nightwalk」は、作曲の巧さも加わった佳曲となっていて、ベースの活躍するソロ・パートも含んでいます。
そして、4曲のピアノ・ソロの中では「 Deep in a Dream」が一服の清涼剤のように爽やかであり、デクスター・ゴードンのニックネームである「Dex」では、デックスが吹くゴツゴツとした感じのフレーズも織り込んで、粋な演奏に仕立てています。
一方、2曲で参加しているテナー・サックスのステファン・イーザクソンは「My Idea」において、サブトーンを効果的に使って情緒豊かにと思えば、続く「Traintrip」ではアップ・テンポでゴリゴリと吹きまくっています。


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