アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

朝と午後のスイフヨウ - アオイ科

2022-08-29 06:00:03 | みんなの花図鑑
朝のスイフヨウ

朝の咲き始めは純白のスイフヨウです。




フヨウの学名は Hibiscus mutabilis
属名は日本語では「フヨウ属」ですが もともとは ハイビスカス属。
「種小名 mutabilisは「変化しやすい」(英語のmutable)の意。」(wiki 「フヨウ」)




そしてスイフヨウ(酔芙蓉)の学名は Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
学名のcv. は cultivar の略で、基本の植物を交配させて人工的に作られた植物すなわち園芸品種のことです。
園芸品種名の Versicolor は 種小名によく使われていますが、「色変わりする」くらいの意味なんでしょうね
(鳥のキジの学名が Phasianus versicolor でした)












午後の酔芙蓉

花の色が朝は白、午後はピンクに、夕方には紅(濃いピンク)色に移ろい、酒に酔うように色が変化するので酔芙蓉と名が付きました。



同じ属のムクゲが 韓国の国花なのに対し、フヨウはやはり中国の花の雰囲気があります(国花ではありませんが)。




色が変化するのは「アントシアニンの合成によるものです。日照によってアントシアニンを合成する酵素が増え、花弁部分に蓄積されて赤みを増していきます。」(BOTANICA「スイフヨウとは?花の色が変化する理由は?」)




夕方には紅色(濃いピンク)に。




酔芙蓉は八重咲き種と言われてますが、よくみると、おしべ筒からおしべが出ており、半八重であることが分かります。




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