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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

タラノキ - 雌雄がよう分らん

2022-09-23 06:00:09 | みんなの花図鑑
見出し画像は タラの実を食べに来たメジロたち(15年12月16日撮影)



ウコギ科のタラノキは9月になるとこのような花をつけます。
タラノキの花は 「両性花と雄花」で構成されていると図鑑などでは説明があります。




これは雄しべが伸びているので「雄花」でしょうか?




もう少し近づいてみると、おしべは5本あり、中央に 雌しべらしき突起があるのが判ります。
そうすると、この花は「両性花」だったのでしょうか??
(以上、撮影は 9月16日)






別のときに(20年9月17日)別の場所で撮ったタラノキの花です。
中央上のほうに 先ほどと同様の(雄しべ5個、中央に雌しべらしき突起)花が一個だけ咲いていますが、その花序の他の花はそこから花弁と雄しべが落ちたような形状をしています。
ということは・・・このあと中央の雌しべが成熟し 受粉体制に入るのでしょうか??




再度、左手に同じ形をした花です。
さて、右下には 別の形状をした花が見えています。この花は子房の球体の上に5つの花柱を開きその先に紅い柱頭をつけています。明らかに 左手の花弁と雄しべが落ちて雌しべの突起が残った花とは 形状が違います。
どちらかと言えば、右下の花が雌花のような形状をしています。






さて、またまた別のところで撮影したタラノキの花です。(撮影日9月18日)
こんどは球体から5つの毛のようなものが出ています。




近くで見るとこんな風で、左手の花は 丸い子房から5本の花柱が伸びていて雌しべだけの花です。
そして、右下に、その直前の状態らしき花があります。こちらの花は 花弁が褐色になってますがまだついています。
それどころか、一部 雄しべもまだついている花があります。
この左手の花を見ると、緑色の萼が子房と花弁と雄しべを包んでいた様子がうかがえます。




最初に見たように 「タラノキの花は 両性花と雄花 で構成されている」と図鑑などでは説明がありました。
今ははっきり雌しべだけの花ですが上で見たように以前は花弁と雄しべをつけていたので、どうやらこちらの花が「両性花」と言っているタイプであったと考えられます。




もう一度 20年9月17日の株を見てください。↑
左手(ハエの尻尾の先)がすぐ上と同様 今は雌しべだけの花です。でもうえで見たように、こうなる前は花弁と雄しべをつけて咲いていた「両性花」の花と思われます。
右手が(下のほうも同様に)おしべと 雌しべらしき突起を持った花序です。「両性花」ではないかと思いましたがこちらの雌しべは これ以上成長することのない仮雌しべなのではないかと思われます。つまり、こちらが「雄花」だったと思われます。

いやぁ~、タラノキの花は よう分らん (´v_v`) (´v_v`) (^^)/





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