ちょっと意外かも、ですが、アメリカキンゴジカは <アオイ科>の植物です。
ちょっと意外だと思われるところは、イチビ(キリアサ)に似ています。
アメリカキンゴジカの花は イチビよりももっと小さいです。
あぜ道にこのように群れています。熱帯アメリカ原産の帰化植物です。
帰化した時期は不明ですが、最初に侵入してきたのは、アメリカアサガオやセイバンモロコシと同じく銚子の醤油工場からと言われてます。(小滝 ・岩瀬:「帰化 雑草 の生態」pdf)
学名は Sida spinosa
属名 Sida (キンゴジカ属)は(もちろんシダ羊歯じゃなく)、「「ザクロまたはスイレン」を表す古代ギリシア語 σίδη (sídē)に由来するとされて」います(wiki 「キンゴジカ属」)。
種小名 spinosa は( 哲学者スピノザのことではなく) 「spinosus 刺多い, 刺で充満した」(学名解説)でした。
昔コンデジで撮った画像です。蝶はウラナミシジミだそうです。通常 ウラナミシジミは クズの花が大好きということになっていますが…
さて、ようやく本題です。
アメリカキンゴジカの名は アメリカから来たキンゴジカ(Sida)ということですが、キンゴジカ(金午時花)は「 金色のゴジカ(午時花、正午に咲く花)」ということで、南アメリカから来たキンゴジカに似た花という意味です。
ゴジカ(午時花)は正午に咲く花でしたが、キンゴジカや このアメリカキンゴジカは 午前中の一時期にしか咲きません。
この花は 2回に分けて撮ったものですが、時刻はいずれも 9時半ごろと10時ごろでした。
11時ごろにはもう閉じてしまっています。
アメリカキンゴジカの花弁は左右が非対称で、開花最盛期の1時間の間でも 完全に花弁が開き切らない中途半端な咲き方をしているものが多いです。
雄しべは 10~20本あり、「雄しべの花糸は合着し筒状になっていて、雌しべの花柱はその中を通って、柱頭を放射状に5方向に出しています。」( なかなかの植物ルーム「アメリカキンゴジカ Sida spinosa」)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます