花の蜜を探す旅、第1回は ポインセチアの蜜はどこにある?
まず ポインセチアの赤い部分は苞葉といって葉の変化したものなので、ここには蜜はありません。
あるとしたら、苞葉に囲まれた中心に立っている器官(これが花です)の中にあるに違いありません。
これは 苞葉の色が オレンジ色をしています。キャンディーピンクとか ポインセチア・ゴールドとかいろいろ品種があるようです。
手前の花はまだつぼみじょうたいです。
でもそれに付属して 唇状の器官がありますが、ここに なにやら キラリと光るものが!
上から見てみます。
ユーフォルビアの仲間では、蕾のように見える部分から 雌花、雄花が開花します。花を生み出す器官は 杯(カップ)のように見えるので 杯状花序といいます。この杯(カップ)の側面についている 唇状の器官は「蜜腺」です。名前のとおり、蜜はここにあったのです。
クローズアップ。
蜜を出す器官が分かりましたので、よく見る 赤い苞葉のポインセチアのほうで 再確認してみます。
やはり、同じところに ありますね!
これは 何??
これは 杯(カップ)から生まれてきた雌花です(たぶん?)。
赤い部分は めしべの柱頭でその下に大きな子房があります。これが 産まれると すぐ後ろにぼんやり見えるように 杯(カップ)の外にぶら下がります。
中央の 花が さっきぼんやり写っていた 子房を側面にぶら下げた花です。
反対側に 蜜腺が蜜をしたためて付着しています。
どうも蜜腺は 杯ができると同時に成長する最初の器官のようですね。
では 杯(カップ)の上に出ている(よく見る)もじゃもじゃしたものは 何でしょう?
もじゃもじゃしたものは 雄花だったのです。(雄花といっても 雄しべの集団だけですが)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます