
あなたは上のようなキンモクセイの花を見たことがありますか?

ふだんあなたが見ているのは 上のようなキンモクセイでしょう。
というか、たいていは匂いを嗅いでキンモクセイの花があることを認知しているのではないでしょうか。

そのため、キンモクセイの株は雌雄異株で、私たちが普段見ているのは 花付きの良い雄株ばかりだということをつい忘れがちです。

雄花だから、当然のことながら、雄しべが付いています。では雄しべは何本あるのでしょうか?
雄しべは2個のことが多いですが、上のように3個付いていることもあります。
「まれに雄しべが4個ある(中国植物誌、改訂版日本の野生植物) という。」(続々・樹の散歩道「キンモクセイの花(雄花)に萼があるのかないのか」)


雄しべの葯が裂開して、黄色い花粉が出ています。
いくら花粉を出しても日本に雌株は無いので使われることは無く「空しく」出しています。
さらに・・・


雄花の中には しっかり一個のめしべをつけているものもあります。

ハンディーマイクロスコープで覗いてみました。この雌しべは意外にしっかりしているので自家受粉したら実を結びそうですが・・・

実際は進化の過程で退化した仮雌しべになっているので、実はできません。
(キンモクセイの実は ココ で見ることが出来ます)

ハンディーマイクロスコープで撮ったおしべと仮雌しべです。(もう少し解像度が高いと良いのですが "(-""-)")
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