
イネ科のヨシまたはアシ。

平安時代までは西では「アシ」と呼ばれていた。しかしその後「アシ」が「悪し」を連想させ、縁起が悪いとして「ヨシ」となった。そのため「アシ」「ヨシ」の呼び方の違いは地域により変わるのではなく、新旧の違いでしか無い。標準和名としては、ヨシが用いられる。(wiki「ヨシ」)

日本書紀や古事記などでは日本を古名で「葦原中国」(あしはらなかつくに)と称されたとされ、まさに古代の日本は、「葦(あし)ばかりが生い茂る土地」であったようです。
「アシ」が「悪し」を連想させ、縁起が悪いなどという言霊(ことだま)信仰は古代にはなかったのでしょう。

標準和名は 「ヨシ」ですが、他の(たとえば 文学)世界では今でも「葦(あし)」を使っています。
旧約聖書には生まれたばかりのモーセが川に葦舟(あしぶね)で流された、との記述があったり、エジプトでは、死後に行くあの世は一面の葦(あし)の原である、とイメージされていたようです。(tenki.jpサプリ サイエンス 葦はよいもの悪いもの? 七十二候・葭始生(あしはじめてしょうず))

L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature, mais c'est un roseau pensant.
人間は一本の葦(あし)、すなわち自然の中で最も弱いものにすぎない。しかし、それは考える葦である。
と、どこまでいっても「アシ」です。
週末は一気に寒くなりそうですね。インフルエンザもはやってきました。気をつけたいと思います。
葦原、考える葦だから、含蓄があります(^^♪
インフルエンザ、予防接種はしましたが、今年は 型がちがうのが流行るとか?!
ご自愛ください。