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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アオイ科の花たち - 雨に濡れ 3

2021-09-28 08:10:59 | みんなの花図鑑
雨のコンデジ散歩、今日は アオイ科の花たちです。
(といっても写真はイマイチでしたので)
「アオイ」という名の花は無いことを話題にします。




ムクゲ

アオイ科フヨウ属(Hibiscus)の花は「一日花」と言われますが。。。




「朝花が開き、夕方にはしぼんで、また翌朝開くものもあるが、たいていはそのまま翌日も開花し続け、一重のもので2〜3日、八重の長く咲くもので2週間くらい一輪の花を楽しめる」(wiki 「ムクゲ」)



八重咲き種
八重の内側の花弁は おしべが変化したものと言われてます。



半八重咲き




一重咲き
ムクゲの学名は Hibiscus syriacus
syriacus は 「シリアの」の意。
ムクゲの原産地は中国と考えられています。
では、種小名の syriacus は何を表すのでしょうか?
これについては 記事「タチアオイ」をご参照ください。




フヨウ

アオイ科フヨウ属のフヨウです。学名は Hibiscus mutabilis
種小名 mutabilisは「変化しやすい」(英語のmutable)の意。(wiki 「フヨウ」)
撮影時刻は 16:30過ぎです。





モミジアオイ

モミジアオイもアオイ科フヨウ属。
学名は Hibiscus coccineus
種小名の coccineus は 「紅色の,緋紅色の」の意。(学名解説より)


このモミジアオイ、タチアオイ、ゼニアオイ、トロロアオイ(花オクラのこと)と「アオイ」の名がつくアオイ科の花は多いです。
ですが 端的に「アオイ」という花は無いのです。
単に「アオイの花」といったら タチアオイのことを指すようです。(BOTANICA「葵(あおい)ってどんな花?」を参照)
また「アオイ(葵)という名は、元はフユアオイなどを指し」との記述もあるようです。(wiki「アオイ科」)
また 「葵の御紋」の「葵」は「別科であるウマノスズクサ科のフタバアオイの葉をデザインしたものである。」(同上)
というわけで、どこまで行っても 端的に「アオイ」という花は無い例証ばかりです。




オクラ

学名は Abelmoschus esculentus で、トロロアオイ(花オクラ)属の植物です。

アオイ科の花に共通する特徴は何でしょうか?
私は最近 アメリカキンゴジカの雄しべが基部で合着しているということを聞いてから、この「おしべが何らかの程度で合着していてその中を花柱が伸びている」ことが アオイ科の特徴ではないかと思うようになってきました。
イチビだって 「雄しべの下部は合着してまるく袋状になり、その基部は花弁と合着している。子房は雄しべが合着した部分に包まれている。」(野に咲く花)なんですよ (^^♪





ローゼル

果実はだいぶ個性的ですが、花は オクラなどにそっくりです。



学名は Hibiscus sabdariffa cv.
学名の cv.は cultivar の略で、栽培種・園芸種であることを表しています。



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