[F1] は、いま相対しているアプリケーションのヘルプを呼び出します。
相対してと、もったいぶった書き方をしたのは、画面に出ているかどうかではないからです。
見えていても、相対していないこともあります。
顔はこちらを向いていても、話はこちらに向かってなく、こちらの言うことも聞いていない、横を向いているより始末の悪い、そんな状況です。
相対しているというのは、見ているということではなく、カナで言い表すとアクティブな状態にあるということです。
あまり使いたくない言葉で言うと、グタイテキには、そのときにカーソルがある場所です。
アプリケーションの窓枠内にカーソルがあるかないかだけでなく、窓枠の色の濃淡でも見分けがつきます。
もちろん色が濃ければアクティブで、薄ぼんやりしていればそのときの相手ではありません。
アプリケーションが動いてないとき、あるいは動いていてもそれがアクティブでないときには、デスクトップに相対している状態になります。
そのとき押した [F1] キーは、何を呼び出すでしょうか。
お試しになればわかりますが、すぐに出てこなくても、何秒か待てば、たぶんOSのヘルプが現れるでしょう。
もし、知りたいことを決めずにそれを呼び出したときには、何が欲しいわけでもなく外国のスーパーマーケットにいきなり飛びこんだような気分になると思います。