旅先での会話を録音したデータを、いったんパソコンに入れて、それをCDに移したつもりだれれど、それが見つからないという相談が持ち込まれました。
CDをパソコンに入れて確かめると、中は空。
パソコンのHDには、「新しいフォルダー」という名のフォルダーがあちこちに10個近くあって、それが全部中空。
「ファイルの名前はおぼえていらっしゃいますか?」答えは「名前は付けていない」
「マイピクチャ」のいくつかのフォルダーを開けてみると、それぞれに 01 からはじまる仮ナンバーが付いたままになっています。
ファイルには命名が必要ということを、まったく意に介さなければこういう状態になります。
たくさんの人あるいは物を扱っても、みな番号で整理し、名前を付けない習慣を長年にわたって持ち続けてこられたのかもしれません。
ゴミ箱にも残っていない、消えてなくなるはずのないデーターはどこに行ったのでしょう。
「行方は雲の中」とHさんのつぶやき。
名前も考えない、そして場所も気にしない人には、クラウドは罪なシステムでした。