連合艦隊司令長官であった山本五十六の残した歌に「やってみせて」というのがあります。
やってみせて 言って聞かせて させてみて
褒めてやらねば 人は動かじ
企業の管理者研修などによく使われていましたが、いまはどうなのでしょうか。
何をどう勘違いしたのか、この歌を掛け軸にして学校の廊下にさげてあったのを見たこともあります。
先生方に毎日見せたいということだったのでしょうが、学校の廊下では生徒もそれを見ます。たまにやってくるモンペもそれを見ます。
あのようにしてくれない先生はダメ先生なのだと、しょうもないPとSは思ったでしょう。
この歌の肝心なところは5~6番目の「て」の字あたりなのです。
パソコンのサポートも、効をあせりすぎると4番目ぐらいまでで終わってしまいます。
サポーターの技量に感心させてもらっても、サポートを受ける立場の人は自分との格差を感じ取るだけで、技能はほとんど身につきません。
野球でも4番までの勝負どころにこだわっているうちは、そのチームの戦績は伸びません。
自分でやってみる気を起こさせる、そのあたりにサポートの意義がありそうなのですが、さて、サポートに携わる方々はどうお思いでしょうか。
パソコンサポートの場合は教える側の謙虚な気持ちが特に大切だと思います。まずはパソコン以外は自分より勝っているという観点から接する必要があるでしょう。
「させて」まではよいのですが、いかに「褒める」かは至難の技です。
あえて「褒める」事は考える必要がありません。受講者と接しているうちに相手を尊敬する気持ちでサポートしましょう。そうすればサポーターの真意は伝わりますので効果は出ると確信します。
おっしゃるとおりです。
受講者をばかにしたような言い方は、こちらは冗談のつもりでも相手はそう受け取りませんから。