前にも書いて蒸し返しになりますが、料理の話なら蒸し返しもご勘弁願えるでしょう。
私は、二十歳過ぎのある日までハヤシライスが何ものかを知らなかったのです。
子供のころ、叔母の使いで、近所の小さなレストランにハヤシライスのテイクアウトを買い求めに行きました。
持たせられたメモには「ハイシライス○人前」と書いてありました。
そういう名のものを食べたことはなく、どんなものかも知りません。
京女の叔母は、それを「ハイライ」とも呼んでいました。
白い帽子をかぶったおじさんが作って寄越し、持ち帰ったのは、ピンク色のチャーハンでした。
ハイシライスという名と、ピンク色のチャーハンは、そこで愚態的に脳裏に結びつきました。
叔母は、それを目と舌で覚えて自分でつくるようになり、ときどきそれが食卓に上るときは、「今日はハイライ」と案内がついていました。
何年か後、腹が減れば外で一人でも食べるようになり、ウインドに見かけたのがハイライ。
よし、これでいこうと、メニュでハヤシライスがあるのを確かめ、ちょっと名前が違うけれどもそれほど気にせずに注文。
しばらくして出てきたのは、赤みがかったカレーライス風のもの。
「ハヤシライスなんだけれど」「これハヤシです」
店の人は不審な顔、こちらも不審な顔で、黙って食べ終わり店を出てもういちどウインドを見ると、ピンク色のチャーハンの名は「チキンライス」、「ハヤシライス」の札の脇にはさっき食べたあの姿の皿が間違いなくおいてあります。
どこかで何かが食い違って、その食い違いが、ごく狭い範囲ではあっても何年も続いていたのです。
パソコンのキーボードに並んでいる記号も、「横ボー」などと呼んでは区別がつかず、「かっこ」だけでは間違うこともあります。
http://p.tl/ttII
ここを見ると、説明がわかりやすく出ていますので、情報交換や知識交換には、共通の名前を使うように心がけたいと思っています。
ひとつ困るのは、名前が二つ以上あることです。「 _ 」にもアンダーバーとアンダースコアそれにもうひとつ厄介な名がついています。
へーそうなのかということもありますので、一度お確かめを。
キーの名前だけでなく、何がどうしたと話す場合にも、顔の見えないところではとくに用語を気ままに使わないことが、言いたいことを早くわからせるコツのようであります。
ふと語源は?と気になりました・・・・
パソコン用語にしてもタスクバー、ツールバー、
メニューバー、スクロールバーなど「バー」がやたらと多いですね。
「バー」通いして勉強にいそしむ事も必要かも知れません。
ハイシライスと呼ぶと宣言しているレストランもありました。
http://p.tl/StU5
そこのハイシライスはドライ仕立てのようです。
ものも味も違っているのに、京女は、黙って郷に従っていたのかもしれません。
語源は?
http://p.tl/d36b
バーのことで、Windows 8 など、タイルの流行がなぜなのか、思い当たりました。
それはまた後ほど。
ありがとうございました。