外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

プロフェッショナル

2012-02-07 22:12:06 | 大学野球
これまでの厳しい寒さがウソであったかと思うくらい、今日は生暖かい朝でした。

朝の電車でタブレット端末を開いたら、ディスプレーのガラスが曇ってしまったぐらい、気温も湿度も高い朝で、まるで梅雨時のよう…
(><)

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さて、卒業式を間近に控えた野球部の若手OBたちの何名かが、アメリカやヨーロッパに卒業旅行に出かけていまして、フェイスブックやメールで近況を知らせてくれます。

その中の1人が教えてくれた記事によって、「人種差別」という問題に、改めて向き合う夕方となりました。
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私の職場では、様々な国からやってきたスタッフが、渾然一体となって仕事しています。
ですから、「人種」「肌の色」での差別を感じる場面は、全くありません。

先日訪れたニューヨークも、「人種のルツボ」と呼ばれるような街ですから、人種差別を感じることはありません。
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しかし、2009年の休暇にアメリカ南部の街・メンフィスを旅行した時には、衝撃の体験をしました。

そこには、野球やジャズを通して知る陽気なアメリカとは異なる、別のアメリカの顔がありました。

国立公民権博物館を訪問した時のブログ記事

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2010年度の新人監督であった野崎くん(西城陽高校)が、ネットで見つけた次の記事を教えてくれました。

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【人種差別】
実際にあった話

50代とおぼしき妙齢の白人女性が機内で席につくと、彼女は自分の隣が黒人男性であるという事に気がついた。

周囲にもわかる程に激怒した彼女は、アテンダントを呼んだ。

アテンダントが「どうなさいましたか?」と訊くと
「分からないの?」とその白人女性は言った。

「隣が黒人なのよ。彼の隣になんか座ってられないわ。席を替えてちょうだい」

「お客様。落ち着いていただけますか」とアテンダント。
「当機はあいにく満席でございますが、今一度、空席があるかどうか、私調べてまいります」

そう言って去ったアテンダントは、数分後に戻って来てこう言った。
「お客様、先ほど申し上げましたように、こちらのエコノミークラスは満席でございました。」 
「ただ、機長に確認したところ、ファーストクラスには空席があるとのことでございます」

そして、女性客が何か言おうとする前に、アテンダントは次のように続けた。

「お察しとは存じますが、当社ではエコノミークラスからファーストクラスに席を替えるという事は、通常行っておりません。」
「しかしながら、或るお客様が、不愉快なお客様の隣に座って道中を過ごさざるをえないという事は、当社にとって恥ずべき事となると判断いたしますので、当然事情は変わってまいります」

そして、黒人男性に向かって、アテンダントはこう言った
「ということで、お客様、もし、おさしつかえなければ、お手荷物をまとめていただけませんでしょうか?
ファースト・クラスのお席へご案内します」

近くの乗客が歓声をあげるのを、その白人女性は呆然と眺めるだけであった。
スタンディング・オベーションを送る者もいた

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社会正義とソフトランディングの両立。
機長とアテンダントの毅然とした対応は、まさにプロフェッショナルだと思います。

そして、この記事を見つけて教えてくれた野崎くんについては、「アメリカで良い勉強をしているなあ」と心強く、そして本当に嬉しく思いました。
Comment (1)
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