連休を利用して、銀行マン時代に買った業務関係の書籍を整理しました。
本棚や段ボール箱の中を整理していると、様々な本が出てきます。
その中の1冊が、1981年度(昭和56年度)の報知グラフ「神宮の星」
この年の春季リーグ戦は、忘れもしない「赤門旋風」の吹き荒れた時、すなわち勝ち点制度のもとで、東京大学が最も優勝に迫ったシーズンでした。
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このシーズンでの東大の主力選手陣と勝敗です。
8石井(千葉)
4相賀(玉野)
6大久保(湘南)
9下島(都 国立)
7中野(高岡)
5前田(大教大付属)/岩瀬(浦和)
3篠原(松山東)
1大山(学芸大付属)/国友(虎姫)/水原(東教大駒場)
2坂本(岡山芳泉)/辻(都 青山)/小倉(私 武蔵)
○6対2 法政(観客1万3千)
×0対2 法政(1万2千)
×0対4 法政(3千。法政からの30年ぶりの勝ち点を逃す)
※法政に、野手で小早川、西田、木戸、投手に川端、和田、池田親らがいた時代。
○1対0 早稲田(観客1万5千。大山投手が完封)
○2対0 早稲田(1万5千。国友投手が完封し、早大戦史上初の連続完封で勝ち点)
×0対1 慶応 (観客1万)
○4対1 慶応(2万5千。下島、中野の適時打で逆転勝ち)
○3対1 慶応(2万。延長10回、大久保の二点適時打で勝ち越して、二つ目の勝ち点。)
○7対5 立教(大山が完投で野口に投げ勝つ。立教からもう一勝して勝ち点を取ると、次の明治戦で勝ち点をあげれば東大優勝という状況に。)
×1対3 立教(2連投の野口に抑えられる)
△0対0 立教(観客2万。大山と3連投の野口が譲らず、延長12回引分け)
×0対1 立教(観客2万。4連投の野口に完封され、優勝の夢が消える)
×1対5 明治(観客1万8千。森岡に抑えられる)
×0対3 明治(2万5千。明治が優勝)
※東立三回戦、四回戦は、平日にも関わらずTVで全国放送
※早慶戦の結果次第で、東大3位の可能性があったが、最終的に勝率の差で4位。
大久保主将は「明治からも一勝して、強さを証明したかった」と談話
※明治は、大学選手権でも優勝して大学日本一
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このシーズンの東大は、本当に強かったのです。
ちなみに、我らが早稲田は次のような陣容でまるで早実OB会のような顔ぶれでしたが、早慶戦2連勝が効いて、最後はリーグ3位。
敗れた慶応は勝ち点0で、屈辱の最下位に。
8清水(早実)
4山本(早実)
7渡辺(早実)
2佐藤(早稲田)
3山岡(早実)
5荒木(早実)
6広岡(姫路東)
1仁村(川越商)/三谷(今治西)
7実島(久我山)
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このところ、国公立の高校が進学でも野球でも復活の兆しがあるので、東大野球部も強くなってくる可能性があるのではないかと秘かに期待しています。