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2021年度(令和3年度)入試 合格体験記 第13回

2021-02-06 10:50:36 | 2021年度(令和3年度)小学校受験

2020年9月29日、次女が開智学園総合部に合格しました。
すでに長女で小学校受験を経験し、その苦労は重々承知しておりましたが、当初、心のどこかで、「一度経験していることだから」と高を括った部分があったかもしれません。

通塾前から少しは準備もできていると思っていました。
長女のときになかなか定着しなかった<図形的な感覚>は、一日二日で身につくものではないと実感しておりましたので、パズルや積み木は遊びの中にかなり取り入れていました。
ですので、娘も苦手意識を持つことなく、通塾中のルーティンでも苦労なく取り組み、その部分は成功したと思います。

しかし逆に、話の記憶などの<読解力><想像力>の分野では相当苦労しました。
長女のときに特に苦労がなかった分、対策がまったくわからない…
振り返ってみれば次女には、忙しさにかまけ、就寝時の読み聞かせなどにあまり時間を割いてこなかった…
わいてくるのは自分への反省と後悔です。
小学校受験においては、すべては親の責任です。
それでも落ち込んだり、目を背けたりできないのが受験です。

一念発起し、毎朝の登園前に、アヤアカの<話の記憶>をひたすらこなしました。
幼稚園バスが到着するアラームがなっても、ラスト一枚!もう一枚いける!と<話の記憶>をひたすら読みました。
時には同じ話を繰り返して出題し、自信を持たせました。
(これは模試の解説で伺ったテクニックです。)
おかげで、娘の頭の中にだんだんと絵が浮かぶような様子がみられ、後半になって少し結果が出てきました。

そのような弱点に気づかせてくれるのは、やはり、バランス良くカリキュラムを組んでくれる塾のおかげだと感じます。
通塾なしの受験は、絶対に考えられません。
それで仮に合格しても、入学後に歪がでてくるのではないでしょうか。
子どもにとっては入学からがスタートですから、できるだけ礎を整えてあげたい。
それが受験をする一番の意義だと思います。

また、今回の苦労は何といってもやはり、コロナ禍での受験であったことです。
主人は在宅勤務で子どもをみながら仕事をしておりましたが、あくまで勤務中ですので、日中の勉強に付き合える訳ではありません。
一方の私は通勤しておりましたので、娘が自分ひとりでできる<点図形><模写>などのプリントを与えて、夕方に帰宅するという日々でした。
おかげでこの分野はとてもよくできるようになったと思います。
しかしながら、さて夜となり、他の分野をやろう!となると娘は…
「昼間ずっと勉強やっていたよ、もうやりたくない!」となります。
当然です。

また、幼稚園に通えていない分、集団行動や自己発信でのスキルなどが長女の時と比較しても欠けているように思えました。
長女の時は受験をきっかけに、たくさんの実体験をしました。
親も一緒に楽しめましたし、自信にもなりました。
模試では有名大学に会場として訪れ、娘とキャンパスライフを想像したりして、かけがえのない経験をしました。
しかし、そのすべてが無い今年。
普通の生活を送れるありがたさを心底痛感しました。
娘が普段の生活の中で、周りの方々にどれだけ成長させてもらっているか。
それも痛いほど感じました。

そんな中でアヤアカはいち早くオンライン授業に切り替えていただき、親の不安が救われたことは言うまでもありません。
通常であれば親と子は離れて受講しますが、オンラインは同席ですので、子どものすべてが見えます。
また自宅ということで甘えも出ます。
正直、親にとってはつらい部分も多かったです。
私は通塾に戻った時、心底ほっとしましたが、今思えばあの体制でいろいろな意識改革ができたようにも思います。
先生からの「自分だけじゃない、今年の受験生がみんな同じ条件なのだから!」という言葉にも勇気づけられました。

そんな日々を乗り越えて迎えた、受験当日。
まずはペーパーより一足先に行われる<自己発信>ですが、戻ってきたときの、高揚した頬とキラキラした目が今も忘れられません。
練習に飽き飽きしながらも、自分の好きを追求した娘。
リハーサルで、普段は厳しい田村先生からいただいたお褒めの言葉を自信にかえ、家族が少しでも口出ししようものなら…「私の自己発信だから!」と言ってのけた娘。
以前はそれほど自己主張がなかった娘の成長に、「結果はともあれ、もうこれで充分だ…」と思ってしまったほどでした。
しかし、娘の成長は私の想像をはるかに超え、ペーパー試験も楽しそうに終了させ、弾んで私のもとに戻ってきました。

娘をここまで成長させる「試練」を与えてくれた開智学園総合部は、あらためていい学校だと思います。
先生方も愛情をもって接してくれますし、好きを伸ばす校風がなんといっても気に入っています。

一方で親の私にとっては、この受験はまさに「子育て」=「己育て」の極みでした。
そしてその己育てをここまで導いてくれたのは、言うまでもなく「アヤアカ」です。
田村先生が敷いてくれたレールにのり、娘と伴走したおかげで、私も親として成長することができました。

もしかしたら先生にとって、今年は今までで一番つらい一年だったのではないでしょうか。
そんな状況下でも下を向くことなく、常に前を向いて私たちを引っ張ってくださった先生。
そんな先生に敬意を表し、心からの 『ありがとう』 を贈りたいと思います。

『田村先生、本当にありがとうございました!』

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