自宅近くの私立小学校の一つとして開智望小学校のホームページを見て、保護者向けのワークショップに参加したことから、我が家の小学校受験は始まりました。
「探究」という新しい学び方に衝撃を受け、何度か説明会に通ううちに、是非我が子もこの学校で学ばせてあげたい、と熱望するようになりました。
手始めに過去問を見てみると、ペーパーBなど思考力の求められる見たことのない問題が並んでおり、驚愕!
そこで開智の学びに造詣の深い塾は無いだろうか…と探し、アヤアカデミーにたどり着きました。
アヤアカデミーの体験授業の日、先生から最初に言われたのは「受験する以前に、まず運筆力が無さ過ぎます。」という厳しい一言でした。
しかし、田村先生の人柄に魅かれたのか、昆虫や図鑑が並ぶ教室の雰囲気が気に入ったのか、息子はアヤアカデミーへ通いたいと宣言しました。
通い始めた当初は「家で遊んでいたい!」「(問題が)できないのが嫌だ!」と行き渋り、車中で泣き叫ぶこともありました。
そんな時、田村先生は息子の様子をしっかりと見てくださり、行動観察の要素も含めたゲームなどで活躍できたことや、発表の場での立ち居振る舞いなど、ちょっとしたことでも褒めてくださり、それが次第に本人の自信となっていったようでした。
年中クラスの頃は、まず学習習慣をつけることが最初の壁でした。
息子は保育園児であり、自宅で過ごす時間が短い上に、自分の世界に没入して遊ぶことが好きでした。
なぜ自由遊びを制限されてまでプリントやパズルをしなければならないのか…
理解できずに嫌がり、また母は学習の成果が見えなくて焦る、そんなことを繰り返す苦しい日々でした。
見かねた夫がパズルや積み木の対戦相手になってくれたり、手作りのご褒美シートを作ってくれました。
それがきっかけで何とか取り組めるようになり、ほんの少しずつ成長を感じられるようになりました。
コロナ禍で、アヤアカデミーもオンライン授業となりました。
アヤアカではもともと4人以下の少人数授業のため、オンライン授業でも先生の目が行き届いており、またLINEでの宿題の発表などを通して学びを継続することができました。
しかし、年長からは開智望小学校の楽しそうなワークショップに参加させて本人の意欲を高めたい!と考えていたのですが、自粛期間に大幅に重なり中止に次ぐ中止で見事に予定が狂いました。
そんな時、説明会で望の先生が説明してくださった「探究とは何か」ということを、本人にわかりやすく説明(「探究」は「探検」と「研究」をすることだよ)したところ、本人なりに「楽しそう!僕は探究の学校に通いたい!」と受験に向けてスイッチが入ったようでした。
初めは、できない分野だらけで焦り、こなしたプリントの枚数に一喜一憂する日々でした。
でも、準備に2年間かけられたことで、私自身も息子としっかり向き合い、本人の得意or不得意分野の把握や、分単位で変化する集中力や興味に合わせた取り組みの設定ができるようになってきました。
初めての受験で暗中模索の日々でしたが、本番までの精神的、時間的負担が分散されたことは良かったと思います。
受験当日、試験を終えて戻ってきた息子は「ペーパーBの問題がすごく面白かった!川をつないだんだ!」と笑顔で話してくれました。
望小を目指しアヤアカデミーで学んできて本当に良かったと感じた瞬間でした。
田村先生は幼児教育だけでなく小学校や中学・高校での学びにも精通されており、開智学園での入学後の学びにもつながるようなご指導をしてくださいました。
単に入試に合格すれば良いということだけではなく、基礎的かつ人間として大事なことを大切にされます。
例えば…
目を見て話す・聞くこと。
けじめをつけること。
じっくり観察すること。
季節の行事を楽しむことで自然や歴史と向き合えること。
みんなそれぞれに良いところがあること。
自分の良いところに気づけたこと。
他にも多くのことをアヤアカとそこに集うご家庭から学ばせていただきました。
息子の人生で初めての「学び」を田村先生の元で踏み出せたことは本当に幸いでした。
そしてアヤアカ保護者のつながりに支えられて乗り越えられた小学校受験でした。
心から感謝申し上げます。