咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

地デジへ完全移行

2011-07-25 22:54:22 | デジタルアイテム
 地上波によるアナログ放送が始まって60年近くになるとのこと、そのアナログ放送も24日正午をもって、一部の地域(岩手・宮城・福島の3つの県)を除いてすべての放送が終了した。

 子供時代にはテレビの数も限られており、近所のお家(うち)に出向いて、いろいろなテレビ番組に夢中になったものである。

 それも白黒画面のテレビ、そこに展開するプロレスの力道山の雄姿、プロ野球の放送、ドラマでは、白馬童子や月光仮面に夢中になっていた。

 天皇、皇后両陛下の華やかな御結婚の模様には、テレビの前に黒山の人だかり・・・・・。

 そして、テレビを見ないときは、その画面を覆うような綺麗な布をかけ、しかもほとんどの家でテレビは床の間に飾られるように設置されていた・・・デーンと佇んで。

 そのうちテレビもカラーで放映されるようになり、とても感動したことを覚えている。

 はるか遠い昔のことである・・・・本当に。

 その慣れ親しんでいたアナログ放送も数年前から地上デジタル放送(地デジ)が開始され、双方向で楽しむこともできるように変わってきた。

 さらにディテールの部分まで綺麗に映ることから、奥行きのある映画でも見ているような感覚になり、時折アナログ放送を見ると地デジの鮮明な映像と音響の進歩に驚くばかりである。

 この1年間は、地デジ移行のための準備とか、アナログ放送終了まであと何日と言ったPRが連日盛んに行なわれていた。

 それでも、アナログ放送終了間際になっても未だにその対策ができていないのか、戸惑っている人たち、電器店などに駆け込みをする人たちが・・・・・映し出されていた。

 テレビ放送もデジタル化が確立し世の中は正にIT化社会、その恩恵に様々な形で浴しているが、情報伝達も益々高速化している。

 それはそれで大変いいことであり、これからの社会はそうあるべきである。

 デジタルとは「0と1」の世界、色合いで言うと「白と黒」の二つの世界であるが、せめて人間は・・・いえいえ、当方は昔ながらのアナログ人間で生きたいものである。

 赤い血が流れている限り・・・・。(夫)


 「日本人というのは、虎之助。白と黒の区別があっても、その間の色合いがない。白でなければ黒、黒でなければ白と、きめつけずにはいられないところがある。しかしな虎之助。人の世の中というものは、そのように、はっきりと何事も割り切れるものではないのだよ。何千人、何万人もの人びと、みなそれぞれに暮らしもちがい、こころも身体もちがう人びとを、白と黒の、たった二色で割り切ろうとしてはいけない。その間にある、さまざまな色合いによって、暮らしのことも考えねばならぬし、男女の間のことも、親子のことも考えねばならぬ。ましてや、天下をおさめる政治(まつりごと)なら尚さらにそうなのだ」
 (池波正太郎著:その男より)


[追 記]
 地上テレビのアナログ放送の番組が、岩手・宮城・福島の3つの県を除いて、24日正午に終了したことを受けて、自治体の役場などに設けられた窓口では、総務省の担当者などが「どうしたらテレビが見られるか」といった相談に応じています。
 地上テレビのアナログ放送は、東日本大震災で特に大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3つの県を除く44の都道府県で、24日正午に通常の番組が終了しました。これを受けて総務省が全国の市区町村の役場などおよそ1600か所に設置した窓口には、デジタル放送の受信方法などについての相談が寄せられています。このうち東京・墨田区の区役所では、総務省や区役所の担当者が窓口や電話で対応に当たり、「デジタル放送用のチューナーの取り付け方が分からない」といった相談や、「アパートの共同アンテナがアナログ用なのだがどうしたらよいか」などといった質問に答えていました。相談に訪れた71歳の男性は「スポーツの放送が見たいのですが、機械に弱くてデジタル放送を見る方法が分からず相談に来ました」と話していました。
 総務省東京都中央テレビ受信者支援センターの担当者は「困ったことがあれば、電話をするか、窓口に来て相談してほしい」と話していました。この自治体などの相談窓口は来月26日まで設置されているほか、総務省のコールセンターでは、電話番号0570-07-0101で、24時間、相談を受け付けています。
(出典:NHK公式HP 抜粋)



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