「秋山小兵衛は江戸屈指の剣の達人で清濁併せのむ度量の大きい人物・・・」
24日(金)、フジ系列で放送された同番組。例年「鬼平犯科帳」のスペシャル版が単発的に放送されていたが、今回は「剣客商売」のスペシャル版が、装いも新たになって放送された。勿論、どちらも池波正太郎原作のヒット作であるから、見ないわけにはいかない。
土曜日の競馬ブログの冒頭にも書いたように、その夜は時代劇三昧であったから、すべてを置いても心から堪能できた・・・。
この日のスペシャル版は、主人公の秋山小兵衛に名優・北大路欣也さん、その息子・大治郎に斎藤工さん、小兵衛の後添いのおはるに貫地谷しほりさんという設定。これまでは、原作者がその風貌をモデルとしたとの歌舞伎界の中村又五郎さんの小兵衛と大治郎の加藤剛さんなどの作品がある・・・これは、これで原作の雰囲気が垣間見られて良かった。
その後、役者さんも入れ替わって制作されたが、何と言っても定番となると藤田まことさんの秋山小衛兵とおはるの小林綾子さんの掛合い、そして演ずる役者さんの明るさがとても楽しく・・・これこそ、剣客商売と思って見ていた。長いシリーズ化も行われたから、より印象も深まったものである。
最近でも時折、時代劇専門チャンネルで藤田まことさんの剣客商売が放送されており、やはり親しみ深いのかも知れない・・。
ところで、北大路欣也さんの秋山小兵衛は、なかなか良かった。特に殺陣のシーンはさすが時代劇俳優といわれるだけあって、素晴らしいの一言である。また、40歳も離れた後添えとなるおはる・貫地谷しほりさんとの掛合いや絡みのシーン、ご本人もかなり楽しんで演じているのか、とてもいい雰囲気に仕上がっている。老剣客・小兵衛の表情が、何ともいえないほどいい・・・どのように記していいのか、ちょっと思いつかないがいいのである。

また、船の櫓をこぐ役回りの貫地谷しほりさん、初挑戦ながら余りのウマさに北大路さんも絶賛であったらしい。
ここに新しい小兵衛の誕生、その瞬間に巡り合ったような気分・・
一方、剣一筋に生きる堅物の不器用な息子・大治郎の斎藤工さん、相当に殺陣の練習をしたのか、かなりのものであったが、時代劇よりも現代劇が似合う役者さんである。でも表情の堅さ加減は、この生真面目な大治郎役にとっていいのかも・・・。
ところで、女剣客・佐々木三冬に杏さん・・・実はこの三冬、老中田沼意次の娘という設定で、将来は大治郎の妻となる人物。その三冬役の杏さん、女剣客としての二本差しがちょっと・・・不釣り合いに見えた。モデル出身だからスマートで背が高すぎるためなのか、何ともこの二本差しが・・・うーん、様になっていなかった。
また、殺陣の方もうまくハマっていないと思いながら見ていた・・・それでも、見慣れるとこんなものかも。と、思えたから不思議である。
原作の初回あたりが題材の今回の実写版、これがヒットすれば今後も金曜プレステージのスペシャル版として制作されるのではないだろうか。
なーんて、見終ったあと思ってしまった。NHK以外では、時代劇が制作されない寂しさがあるもので・・・。
と、ところで、TUTAYAのレンタル店に出向き、剣客商売(主演:藤田まこと)の第1シリーズ編を借りてきた・・・ささやかな、楽しみ。
(夫)

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24日(金)、フジ系列で放送された同番組。例年「鬼平犯科帳」のスペシャル版が単発的に放送されていたが、今回は「剣客商売」のスペシャル版が、装いも新たになって放送された。勿論、どちらも池波正太郎原作のヒット作であるから、見ないわけにはいかない。

土曜日の競馬ブログの冒頭にも書いたように、その夜は時代劇三昧であったから、すべてを置いても心から堪能できた・・・。

この日のスペシャル版は、主人公の秋山小兵衛に名優・北大路欣也さん、その息子・大治郎に斎藤工さん、小兵衛の後添いのおはるに貫地谷しほりさんという設定。これまでは、原作者がその風貌をモデルとしたとの歌舞伎界の中村又五郎さんの小兵衛と大治郎の加藤剛さんなどの作品がある・・・これは、これで原作の雰囲気が垣間見られて良かった。

その後、役者さんも入れ替わって制作されたが、何と言っても定番となると藤田まことさんの秋山小衛兵とおはるの小林綾子さんの掛合い、そして演ずる役者さんの明るさがとても楽しく・・・これこそ、剣客商売と思って見ていた。長いシリーズ化も行われたから、より印象も深まったものである。
最近でも時折、時代劇専門チャンネルで藤田まことさんの剣客商売が放送されており、やはり親しみ深いのかも知れない・・。
ところで、北大路欣也さんの秋山小兵衛は、なかなか良かった。特に殺陣のシーンはさすが時代劇俳優といわれるだけあって、素晴らしいの一言である。また、40歳も離れた後添えとなるおはる・貫地谷しほりさんとの掛合いや絡みのシーン、ご本人もかなり楽しんで演じているのか、とてもいい雰囲気に仕上がっている。老剣客・小兵衛の表情が、何ともいえないほどいい・・・どのように記していいのか、ちょっと思いつかないがいいのである。


また、船の櫓をこぐ役回りの貫地谷しほりさん、初挑戦ながら余りのウマさに北大路さんも絶賛であったらしい。

ここに新しい小兵衛の誕生、その瞬間に巡り合ったような気分・・

一方、剣一筋に生きる堅物の不器用な息子・大治郎の斎藤工さん、相当に殺陣の練習をしたのか、かなりのものであったが、時代劇よりも現代劇が似合う役者さんである。でも表情の堅さ加減は、この生真面目な大治郎役にとっていいのかも・・・。
ところで、女剣客・佐々木三冬に杏さん・・・実はこの三冬、老中田沼意次の娘という設定で、将来は大治郎の妻となる人物。その三冬役の杏さん、女剣客としての二本差しがちょっと・・・不釣り合いに見えた。モデル出身だからスマートで背が高すぎるためなのか、何ともこの二本差しが・・・うーん、様になっていなかった。

また、殺陣の方もうまくハマっていないと思いながら見ていた・・・それでも、見慣れるとこんなものかも。と、思えたから不思議である。
原作の初回あたりが題材の今回の実写版、これがヒットすれば今後も金曜プレステージのスペシャル版として制作されるのではないだろうか。
なーんて、見終ったあと思ってしまった。NHK以外では、時代劇が制作されない寂しさがあるもので・・・。
と、ところで、TUTAYAのレンタル店に出向き、剣客商売(主演:藤田まこと)の第1シリーズ編を借りてきた・・・ささやかな、楽しみ。



