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去る31日(金)、待ちに待っていたNHKBS金曜時代劇「一路」。
第1回が重々しくスタート。
本格的時代劇「雲霧仁左衛門」のごとく、松竹京都撮影所とタイアップして制作している。
主演は時代劇初出演との永山絢斗、俳優瑛太の実弟とのこと。
時代劇の所作、立ち居振る舞い、殺陣などあらゆることをかなり訓練したとのこと。
主人公小野寺一路を演じるわけだから、一生懸命であったらしい。
その懸命さが画面から伝わってくる。
さらに、参勤交代の行列を差配する道中御供頭(おともがしら)を200年以上にわたって受け継いできた小野寺家。
父の急死で江戸から帰ってきた一路、右も左も分からない道中御供頭(おともがしら)の重大任務を任される。
江戸暮らしの一路、父から御供頭の任務について一切聞かされていない。
心得を記した物を探す一路、蔵役の佐久間勘十郎(藤本隆宏)に伺うも怒鳴られる始末。
父の実弟・小野寺惣十郎(梶原善)も、教示してくれない。
途方に暮れ、小野寺家の墓地で切腹を覚悟。
その時、浄願寺の住職・空澄(上條恒彦)が一路を助ける。
実は小野寺家に代々伝わる「行軍録」を一路に手渡した。
参勤交代道中御供頭の心得や、参勤交代の内容などを記した重大な記録書である。
その行軍録のなかに・・・「一所懸命」という言葉があったらしい。
初めての命がけの任務を全うする一路の「一所懸命」が描かれる。
それは、まさに一路を演ずる永山絢斗の「一生懸命」でもある。
ドラマの舞台は、「西美濃田名部郡の7500石、旗本・蒔坂家」である。
「参勤交代を特別に行う旗本・蒔坂家」が、美濃から中山道を通って江戸に向かう話。
江戸までの長い道のり、思いもよらぬ陰謀が張り巡らされているが、この時一路にはまだ分からない。
だから、視聴者も「一生懸命」に見入らねばならない。
ところで、第1話のなかで不可思議なシーンを垣間見た。
ボロ宿で途方に暮れる一路(永山絢斗)。
孤独な一路の内面を描くため、1匹の蛍が映し出される。
なるほど、初夏だね。
すると、町はずれの橋上で切腹を覚悟しなければと思い川面を眺めるシーン。
その切腹を象徴するように川の中に1輪の椿が・・・ポトリと落ちて流れる。
深紅の椿が、際立っている。
いいシーンである。
おっと、季節は初夏であったはず。
どうして、その季節に椿が登場するのか・・・。
この2つのシーン、とても不可思議であった。
ちなみに、椿は切腹をイメージすることから、武士は庭木に植えることを忌み嫌う花である。
先日、妙なシーンの話など早速ドラマの掲示板に投稿するも不採用。
そのうち、何かしら説明があるのであろうか。
でも、原作がいいからドラマそのものは面白い。(夫)

(出典:NHK 公式HP抜粋)
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