
「西アフリカを中心に流行しているエボラ出血熱の患者は、世界保健機構(WHO)によると4日までに8カ国で13,268人に達し、その内4,960人に及ぶ死者が出ている」とのこと。
ここのところ、日本でも疑いのある人が3人も出ており、エボラ出血熱の猛威は、遠い国のことと安易に思えなくなっている。
10月には、カナダ国籍の40代男性が、我が国にやってきた際に疑いが出て、即座に隔離され検査が行われた。
そして、今月7日には、東京都内の60代の男性に疑いがでた。
また、8日には関西空港から入国のギニア人女性に疑いが持たれたとの報道があった。
関西方面では、初の事例である。
血液などの検体検査は、東京の国立感染症研究所に送られて、検査が行われるとのこと。
検体検査が府内で対応できないから、ある意味大変な労力でもある。
ただ、この疑いが持たれた3人とも、検査の結果が陰性であったとのこと。
取りあえず、大事に至らなかったから安心できる。
万一にも陽性であったなら、対象の患者のそれまでの行動範囲の膨大な調査と周辺域の消毒対応。
関わった人たちの健康調査、潜伏期間における監視・・など、さまざまな問題が出てくる。
それ故に厚労省と地方自治体との機敏な連携が望まれる。
一方、「感染症法では、感染が確定するまで医療機関から自治体への連絡義務はなく、国も『疑い』の段階では自治体への連絡方法を決めていなかったという」ことらしいから、「疑い」であっても、細かな対応が必要と思われる。
陽性となってから、慌てふためくことのないよう、国の方でも最悪のことを想定した万全の態勢を構築してもらいたいものである。
初動体制の遅れで、取り返しのつかないような事態だけは御免こうむりたい。(咲・夫)
[追 記]~エボラ出血熱の疑い事案~
関西空港で発熱してエボラ出血熱の可能性が疑われたギニア国籍の20代女性は、8日の検査で、陰性と判明した。
エボラ出血熱の疑い例が出たのは関西で初めてで、厚生労働省は「手順通りに進められた」と評価。ただ、地元の大阪府には情報が入りにくく、府は「陽性だった場合に対応が遅れかねない」として、今後、厚労省に情報提供のあり方の改善を求める。
7日夕に関西空港に到着した女性は、検疫官の呼び掛けに応じ、滞在歴を申告。搬送先のりんくう総合医療センターで採取した血液などの検体を東京の国立感染症研究所に送り、8日午後、厚労省がエボラ出血熱のウイルスが検出されなかったと発表した。
この間、厚労省は女性が乗っていた飛行機の便名の発表や機内の消毒などを実施。同省担当者は「スムーズに対応できた」と話した。
一方、大阪府医療対策課では、女性が空港からセンターに搬送された7日夜、同課職員らが厚労省に繰り返し電話しても担当者がなかなかつかまらず、女性に関する情報を確認できなかった。感染症法では、感染が確定するまで医療機関から自治体への連絡義務はなく、国も「疑い」の段階では自治体への連絡方法を決めていなかったという。
仮に女性が「陽性」だった場合、府は機内で患者の近くに座っていた人への健康調査などを行う必要があり、担当者は「初動態勢を整えるためには、疑いが生じた段階で一刻も早く情報がほしかった」と強調。府は、13日に厚労省で開かれる各都道府県の担当者を集めた会議で、地元自治体との連絡窓口となる職員の配置などを要望する。
(出典:Yahoo! ニュース 抜粋)
(下記のバナーへのクリックをお願いします。ご協力、ありがとうございます)


