BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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歓喜の歌

2005-01-30 23:21:00 | のほほん日記
終わりました。
感無量です。
今夜は興奮して眠れそうにありません。
本番まで午前中に2時間のリハがあり、
昼ごはんを食べ、正装に着替え舞台袖に待機したときはいよいよ始まるのだなぁと、どきどきワクワクしてました。
とにかく舞台に立って歌うということがどういうことなのか知りたくてたまりませんでした。
初めに岩村さんのアイディアで持ち込まれた「G戦場のアリア」が入り、いよいよ第九の番です。
音も立てずに順番にステージに上がりました。
初めこそ緊張しましたが、
第1楽章が始まるともう完全に聴衆のうちの一人です。
しかもこんな近くでフルオーケストラが聴けるなんて、指揮者を正面から見れるなんて感動ものです。岩村氏と青森交響楽団のの作り出すメロディはすばらしく第九の世界に引き込まれました。
私の好きな第2楽章すばらしかったです。
ティンパニーも木管楽器もすばらしい。とにかく気持ちのいいメロディでうれしく幸せな気分にさせてもらいました。
苦手な第3楽章。眠くなるのです。
案の定このやさしいゆったりとしたメロディにあくびを噛み殺すのがもう困難でした。
しかしそういってる間にいよいよ出番の第4楽章です。こうなるともう気持ちが引き締まります。
緊張が始まり低音楽器のあの聴きなれた第九の旋律が始まると体中がもうしびれだしました。
いよいよ。
いよいよだ。
って、あの立ち上がるまでの音が段々盛り上がり、自分の気持ちも高まっていく瞬間はなんともいえません。
そしてティンパニーの激しい合図でいっせいに総立ち。
バリトンソロのすばらしい声に震えがきます。
始まってからはあっという間。
見直す暇も考える暇もなく、まるで走馬灯のように次から次へと旋律が流れ出します。緊張で足が震えだして、怖い気持ちと緊張感がたまらなく気持ち良い瞬間がありました。
ひとつの歌詞の区切りと区切りの間に潜む沈黙、歌いきった後の一瞬の静けさ、たまりません。
そこには神か魔物かそう何かが住んでるかもよう。岩村さんの指先の一つに何か特別な力がみなぎってるよう。
あの瞬間本当にうれしく思いました。
それからはもう歌うのが楽しかったです。
声が聞こえないのでは?かとか、
うまく歌えてるのかとか、
そんなことはもうどうでもよくて、
ただただ楽しくて歌うのが面白かったです。
隣の人もすごく大きな歌う声や後ろからの大音響も嬉しくて、パワーを感じました。
終わりまではあっという間で終わってから達成感ともう終わってしまったのかという一抹の寂しさを感じました。
正直まだ歌いたかった気もする。
またどこかで必ず歌うと思う。
この味を覚えたらもうやめられないような。
今回は思い付きでしたが参加してがんばってみてよかった。
この企画を考えてきた事務局や五所川原市に感謝してます。
そしてこの歌をこの世に生み出したベートーベンにも感謝。
まさに歓喜の歌。
この喜びをもっともっと多くの人に分かち合いたくなる歌でした。
ありがとう、神様。