BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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ブレイブ ワン

2007-12-06 23:54:32 | 映画・TV・観劇
ジョディフォスター主演の映画。
ニューヨークが舞台でありまして、私が留学中にこの映画が撮影されてました。当時セントラルパーク北側の西側に友人が住んでいて彼女が深夜帰宅するときに、セントラルパーク横でこの映画の撮影を見たそうです。生ジョディフォスター。
その後友人は映画のスタッフの一人とメール好感するようになり、ハーレムとアルファベットシティ(ロワーイーストサイド)の撮影場所と日時も教えてもらい、私もその2場所を見に行きました。
残念ながら主演者は見れませんでしたが、そのとき自分が見た撮影場所の雰囲気が映画の中でそのまんま使われてるというのは、なんとも不思議な気持ちのするものですね。
あの店があんなふうに移るなんて。。。という感じですよ。

さて、45歳を過ぎていい役はなかなか回ってこなくなったわ。。。なんていうジョディフォスターですが、そんなことない、主役ですししかもすっごい役ですよこれは。しかも年取っても細身でキュートだと思います。
そしてなんといっても彼女の演技力とその迫力に震えが止まりません。
やっぱりすごいですよ、ジョディフォスターは。
恋人を暴漢に襲われ自らも傷つき、退院後の生活にも恐れを抱くようになり、ついには自分を守るために銃を持ち始めて、初めて人を撃つ。その流れや彼女の恐れ、苛立ち、恐怖、ショック・・・色々な感情を見事に表しています。
そして主人公はいつしか悪を裁く処刑人になっていく。この辺「デスノート」みたいだなぁと思いつつも、処刑をしながらもモラルにさいなまれ苦しみ自首しようと警察に赴いていく姿がなんとも言えず人間くさい。
誰もが彼女のようになるのでは、、、?という錯覚でさえ起こしてしまいそうになる。そこがこの映画のすごいところ。
そして共演者のテレンス・ハワードがまたすばらしい。彼の持つ(NYにほんとにこんな刑事がいるか?と思うぐらい)鉄腕刑事の陰に潜む人間くささに鋭さがお見事であった。
この二人のラストの展開が予想外。これは正しいのか正しくないのか、少なくともこんなラストは予想してなかったし、映画らしいといえば言える。はっきりいって気持ちがよいラストであったけど、妙にどこか引っかかるような。でもこれは映画の世界だけだよ、こんなのありえないでしょう、、、なんて言えないのがアメリカだからでしょうか?日本の刑事だと絶対やらないかもしれないが。NYだとこういうのもありかもしれないと素直に思ってしまう。
しかしこんなにNYが犯罪が多いとか、セントラルパークはいつもあんな雰囲気とか、ハーレムはいつもあんなのだとか、少なくともあたしが留学中にああいうNYは感じなかっただけに映画はかなりショッキングな映像だった。
あれがNYだと思ってほしくないけど、あれがまったくないともいえないのがアメリカなんですよね。
ということで、面白かったです。最後までハラハラドキドキしっぱなしでした。