7月の4連休の初日。
こども園が休みな子供達を母が預かるというので、
昼からフリーになりこれは運動せねば!と、
とっさに近場で思い立った久渡寺山をのぼることにしました。
私は弘前南高校出身なので、通学時に利用していたバスが「久渡寺行き」でした。
なんとなく場所は知っていたし、以前津軽観音巡りをしたとき1番札所で行ったことがあったので、
「子供の森」やビジターセンターがあることも、知っていました。
弘前在住の時も公報でこどもの森で月一で登山が行われていたのを知ってたので、
いつか子供と参加したいなーと思ってたので、その下見を兼ねたいと思っていたのです。
自宅から35分かけて、久渡寺の駐車場につきました。
観光で巡る弘前町中心部とは雰囲気がまるで違い、
田舎のおばあちゃんの家に来たかのような山の中の田舎道を走る。
ここも弘前市だよね、弘前ってほんとうに広いんだなと改めて思います。
お寺へ行くこの参道の石段、登山はここの中腹から左に折れてビジターセンタ―の脇からスタートします。
この石段もかなりハードだよねぇ。
梅雨時の薄暗い曇り空の下、正午からスタートしました。
もうほぼ夏なので緑が元気良すぎてうっそうとしています。
山頂まで片道だいたい1時間半と聞いてたし、低山登山だからと私はなめていました。
この久渡寺山登山はまじめに、ほんとうにきつかったです。
「子供の森」なんていうからかわいらしい雰囲気ですが、はっきり言って修験道です。
山伏が修行で歩くくらい急で大変な道でした。
なんといっても梅雨時の湿度がきつかった。
息が切れやすく少し歩いただけで汗が滝のようにでる。
また低山なので気温もそんなに低くないし、蒸し暑いのでそれだけでもしんどい。
登山道も思ったよりも傾斜があって、少し歩くだけで体がきつい。
正直、何度も途中でやめようかと思いました。
行きの登山ではこのような石仏さんがたくさん見られます。
わかりますか? カエルさんがいます。
結構大きいです(大人の握りこぶし大ぐらいある)。
ヒキガエルかなぁ?
地面と落ち葉に同化してるから下見て歩いているときに、
突然ぴょんこぴょんこ動き出されるとびっくりしてしまう。
熊も出るらしいですが、今回は会わずに済みました。
登ること1時間半、なんだかだんだん道が広く、登山道があいまいになってきた。
既に登頂しててもいい時間だが、私が休み休み超スローペースで登るために、
いまだ山頂の気配すら漂わない。
けれど何となく視界が開けれ来てるからもうすぐっぽい。
登る事、1時間50分、やっとやっと頂上につきました。
663mの低山なのにまるで富士山に登頂したかのような感じがする。
そんくらい登るのがしんどくて、途中何度も引き返したくなった。
一人登山だから余計そう感じるのかしら。
14時までに頂上につかなかったら、戻るつもりでした。
山頂には小さなお社があるのみ。
一礼して無事に登れたお礼を言う。
少し木々が途切れたところから弘前の市街地が見渡せる。
おー、高い!山に登ったっていう気がする。
山頂でしばし休んだ後、隣の岩落山まで縦走することに。
久渡寺山まで登っているときは山頂についたらすぐに元来た道を引き返そう、
と思っていたのに人間って欲が出るものなんですね。
岩落山は久渡寺山より低いし、下りだからいいかと思い行ってみました。
この二つの山頂をつなぐ道を「たいようの道」というのです。
確かに下りは登りよりは汗はかかなかったですね。
ただめっちゃ急だし、木の根っこもたくさんあって滑るので非常に気を使う。
登山靴はいてきてよかった!!って心底思いました。
低山とはいえ、やはり登山は登山です。
無事岩落山頂に着き、そこからはイヌワシの道、沢の道を通って入り口の石段まで戻れました。
イヌワシの道の長いこと!
また沢の道の蒸し暑さと言ったら!もー、夏はおすすめしません。
虫もたくさんいますしね!
新緑の春か落ち葉が落ちた後の晩秋がベストかもしれません。
それなりに整備されているし落ち葉でふかふかな場所もありました。
時間があれば州見台も行ってみたかったけれど、沢の道の時点でものすごくヘロヘロで余裕なかったです。
ただ諦めずに登れて戻ってこれて、達成感というか得られてよかったです。