紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

琵琶湖一周、準備篇

2006-08-01 22:56:07 | おでかけ
 仕事じゃない日は、ほとんど「おでかけ」が続く夏休みの日々である。昨日の続きの「オーサカキング/スタンプラリー篇・その他」にも着手しなければならないが、今日は今日のおでかけがあった。

 イベントが続くKちゃんは、予定のない本日、当初の目標通り着々と宿題の外堀を埋めていた。お兄ちゃんは朝から夜まで学校でテスト漬けの一日らしい。そんな勉強三昧の!子ども達を安心して残し、私は小学校へ。6年生の秋の学校行事、琵琶湖一周サイクリングの下見で一日を費やした。いやー、夏の滋賀県の美しさを満喫できた。

 滋賀県では、琵琶湖一周というのが、ひとつの価値基準になっている節がある。私が小学生の頃は「琵琶湖一周マラソン」というのが奨励され、グラウンド何周で彦根まで到達、米原まで到着、なんていう体力作りプログラムがあった。
 しかし距離数だけでバーチャルに琵琶湖一周するより、実際に一周する方がはるかにいいに決まっている。青春18キップを手に入れたら、以前は必ず「JR琵琶湖一周旅」を子ども達といったものだった。元はとってないかもしれないけどね。

 道々、ハスの大群生地や、満開のねむの花の大木をみられた。静かに水をたたえるさざ波の湖面。なだらかな岬や島や向こう岸の連なる山々の緑は、曇天の下、さながら水墨画のよう。棚田や川や湖面や山を見ながら、道順確認、注意ャCントの確認などをする。ただ、これを秋まで記憶に留めることができるかは、神のみぞ知るところである。

 ひそかに地域によって特色が出たりもする(もしかすると、単に作り手の個性なのかもしれないが)「飛び出し坊や(おじょうさん)人形」のチェックも。琵琶湖の天辺あたりの地域には西原理恵子の描くような黒々とした丸い瞳の「飛び出し坊や」がいたし、近江八幡の路地裏にホラーめいた目をした「坊や」も発見した。

 お兄ちゃんとKちゃんは全く小学校生活がかぶらなかったので、11年間連続小学生の保護者として過ごした。今年でそれも最後である。非常に名残惜しい。やはり保護者をしていて楽しいのは小学生だから。

 サイクリング本番、我家で全行程ボランティア参加するのは夫なのだが、私も今回一部だけになるかもしれないがお手伝いの参加を試みてみた。夫はKちゃんが完走できるかどうかより、私が皆様の足を引っ張らないか心配していることと思う。彼の心配が杞憂に終わる事を、誰より私自身が切に望んでいる。

 それにしても車でゆうに3時間はかかる行程を、自転車で1日で走るというのは、大変なことだと実感した。2日で琵琶湖一周(やや内回り)する事の大きさを、今さらながら思い知る。

 めざせ全員完走! そして、めざせ無事故、無ハプニング!と自分に暗示をかける2ヶ月間になりそう。

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 今日はイシオカ書店の店長が亡くなってちょうど2年目になる。あれから少しでも何かが動いたか、動かせたのかと思うと、私はほとんどないのでは。がっくりしちゃうが、無理せずカタツムリのようにやっていくしかないな、とも。

 あのヴォーリズ建築の質素ながら素敵なヴォーリズ記念病院のチャペルでのお別れは、本人も満足できたのではないか。あのとき素晴らしい夏空の下、彼は大王松の上から、参列者を見下ろしていたような気がしてしょうがなかった。
 お気に入りの有名人たちも、そちら側へ前後していってしまったし、もしかすると天国で楽しくやっているのかもしれないな。