紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

選挙マニア

2007-04-08 21:49:42 | ファミリー
 お兄ちゃんTくんが幼稚園児くらいのとき、私が彼に一番言って欲しくなかった言葉は「なんか面白いことないかな~」だった。「面白いことっていうのは、むこうからやってきーひんの! 自分で見つけるもんやの!」と、まだ幼い子に私はかなり酷な要求をしていたようだ。

 いや、彼は2~3歳で鉄道に、4歳で「人生ゲーム」に、五歳で「中島みゆき」に、6歳でビートルズ(と架空のバンド活動)にはまっていたので、それらのマニアックな活動の端境期に、ふと「面白いこと、ないかな~?」とつぶやいていたのかもしれない。

 そんな彼がここ6年ほど、継続して熱中しているのが「選挙」と政治である。たとえば「北海道第2区よりでている議員は誰か?」を知っているくらいマニアック。

 今回の選挙でも「●県では○○の問題があってそれを争点にできたのに、なんで対立する党は対抗馬を立てなかったのか」とか、候補者の主義主張はもちろん過去の言動まで把握している。私たち素人衆の素朴な質問にも、懇切丁寧に答えてくれる。

 小学生の頃、森首相の「神の国発言」に引っかかったのが、そもそもの発端だった。その後、森首相の跡を継ぐ小泉フィーバー渦中の選挙で、ひとり苦々しい顔をして、「あのひとが首相になったら、大変やで。だってタカ派やもん」と予言した中学生は、あんまりいないと思う。すでに彼はネット検索もお手の物だったので、あちこちの玄人筋から情報を得ていたのかも。「もっといい国にしてほしい!」というシンプルな彼の思いは、もしかすると「愛国心」では?とも思う。

 すでに6年の研鑽を積んでいるTくんは、ミドルティーンの熱を経て、いぶし銀のような?ハイティーンになった。選挙当選予想をし、「自分推薦」!の候補者を応援している。目下、かねてより用意した候補者一覧表にテレビを見つつ開票結果を記入する「趣味の山場」に没入しているところである。