紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

メイク・フェイス?

2007-04-22 21:59:45 | ノンジャンル
 今日はメレさんのブログを読んで、深く大きくうなずいてしまったので、その話題を。化粧の話である。

 初めて化粧をしたのは、リクルートの必要に迫られた大学4回生の頃、デパートの化粧品売り場でフルコース施してもらったときだ。アイラインを引いてもらうのが、痛くて大変な苦行だった。目元関係はお引き取り願ったものの、化粧品はリクルート投資としてセットで購入した。

 だからビューラー(まつ毛をカールさせるための化粧器具)をしたことがなかったのだが、雑誌『CREA』を読んでいたとき、故・ナンシー関さんが「ビューラーもってるよ、私だって」とおっしゃっていた時に、「負けた・・・」とガックリしたものである。当時の私には、彼女にだけは、負けたくなかったと思っていたフシがある。

 セット買いしたにも関わらず、私はほぼノーメイクで過ごしていた。それでも一応「セレモニー」では、ファンデーションとアイシャドウとチークと口紅はとりあえずしていた。過去形である。

 今年は卒業式、入学式がWで行われたというのに、ついにノーメークで挑んでしまった。時間がなかったというのも大きな要因ではあるが、それ以上にハイレベルの化粧テクニック、もしくは魔法のような化粧品が必要とされる年齢になったのである。

 長い間コジワがないのが自慢だったのだが、40を越えるとさすがに無理が来る。それがいつだったかは、忘却の彼方なのだが、ある日珍しくお化粧をしようと、ベースをつくって粉を乗せていて、鏡を覗いて驚愕した。田辺聖子先生の本のタイトルが頭の中でフラッシュした。『鏡を見てはいけません』★

 ヘタに化粧をすると、コジワが目立ってしょうがないのだ。わざわざ老け顔にして、どうする?! ある意味、これって「特殊メイク」の部類に入るのかも。コジワをカバーするには、それなりの化粧品と高度なテクニックが必要なのだろうが、無精かつ不器用な私にはとうてい無理である。かといって「特殊メイク」をして出かけるほどのウケ狙い(というか、思いっきり引かれる・・・)をしようとは思わない。

 しかし、私は20代・独身の頃に、化粧品の秘密を聞いてしまったのである。事務所の四十路の専門職の方が、消費生活センターで永年アドバイザーをされていた方に、こそっと化粧品について訊ねられていたのを。

 「ホントは、どんな化粧品が一番肌にいいんですか?」
「肌にいいのはね、・・・なにも付けない事デス」

 私は単なる無精からノーメイクで過ごしていたが、ャ潟Vーを持ってノーメイクを通している方もいらっしゃっることも知っていた。だから内心やや肩身の狭い思いをしていたのだ。ノンャ鰍フノーメイクって「ずぼら」なだけやんか・・・。 

 しかし、これを聞いてから私は、ちゃんと皮膚呼吸出来る肌と過ごす事ができて、よかったよかった、と大手を振ってノーメイクでいられるのである。

 (最後になったけれど、今日のメレさんのブログは不思議なドライヴ感があって、私はお気に入りでした。おかげで今日のネタにつながりました。ありがとう)