紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

工作員になってみた。

2007-05-11 23:52:13 | ファミリー
 昨日とは打って変わり、うららかに緑の美しい一日だった。車で走れば、昨日の大荒れの残骸として、ひらいたビニール傘が、骨折数カ所の無惨な姿で道端に転がっていた。

 今日は車検なので、車を一日入院させ代車を借りる。慣れた機械ものは、実に自分の体を延長した一部となっているのだ、と実感する。
 なにしろ10年ものの車なので、お兄ちゃんを駅まで迎えに行った時、「この車(代車)の方が、豪華やね~」と言われてしまう。

 今週、おばあちゃんが間違えて生協で「芯無しトイレットペーパー」を、一箱購入してしまった。当然既製のトイレットペーパーホルダーには装着できない。が、置いてあるのを両手で使うのはなにかと不便なので、何とかして使い勝手良くできないものか考えてみた。

 ハリガネハンガーを使おうとしたが、ペンチの場所がわからない。生憎今日は、ひとりぼっちの留守番役だったので、聞く人もいず。

 うろうろとペンチを探しながらも、他に何か方法があるのでは?と脳が過去のデータの引き出しを探し始めたらしい。私は意識していなかったのだけれど。

 ふいに「ストローを使ったら?」とひらめく。割り箸ストックの引き出しに、春休みにマクドナルドで買ったセットメニューに付いていたとおぼしき、まっさらのストローを発掘する。ラッキー♪ 誂えたように、丁度いい長さと太さじゃないの。

 トイレットペーパーの真ん中あたりに、少し先をつぶしたストローを差し込んで行く。スムーズにトンネル貫通。次に少しつぶした先を再度復元して、太めのリリアンのような、すべりのよい紐を裁縫箱より探し出し、ストローの中をくぐらす。順調にストロートンネルを潜り抜けた。あとは紐をペーパーホルダーに括りつけ、念のためにテープで止め、補強してみた。おお、順調に紙が引き出されるではないか! 感激。

 編み物教室から帰宅したおばあちゃんに絶讃してもらい、ウキウキ。

 日常の中での創意工夫は、実は婚家の得意技である。
 結婚した当初は、不便な事やもっと便利にしたい事を、いかにお金をかけず改善していくか、知恵を絞って編み出してゆくおじいちゃん、おばあちゃんに「へえええ~!」と感心しきりだった。車の凹みを、ドライヤー(!)と金槌でおじいちゃんが直してくれたこともあったのだ。彼は大変器用な人でもあった。

 私の今回の(ほぼ無意識の)脳内サーチは、子どもと一緒によく見ていたNHK教育番組「つくってあそぼ」の記憶の応用であろうと思われる。
 「のっぽさん」こと高見映さんが、ついにしゃべってしまい、私の子どもの頃から出演されていた長寿番組を引退した後、「わくわくさん」というメガネのお兄さんが、知力を尽くして「簡単かつ、ウチにある材料で」遊びのいろいろ(おもちゃ、ゲームなど)を創り出すという、幼児のいる家庭には、至ってありがたい番組が始まった。そこで作った工作の記憶が時を経て甦ったらしい。(「のっぽさん」はパントマイムのみで番組最終回のラストまで、工作を作り続けた!)

 まったく何がどう役立つか、人生わからないものである。