紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

山・花・仏 その2

2008-04-14 13:49:13 | おでかけ
 10時を過ぎた頃、ふと気がつけばたぬき亭の前に新聞紙でくるんだものと糠が置いてあった。これはもしかして・・・と期待にムネを高鳴らせて新聞紙を開くと、やはり今年の初物、タケノコであった。たぶんMさんが隣の窒竄ヤから掘り出したものであろう。お昼前におばあちゃんと一緒に皮をむき、糠で茹でる。今晩は筍フルコース御膳である♪

 こうしちゃいられない、筍フルコース御膳の支度の前に、いそいそと磨崖仏めおとツアーの続きを書かなければ。


 前回書き忘れたのだが、前回の磨崖仏群は「福林寺跡磨崖仏」という名称がある。室町時代の作らしい。

 今回のは妙光寺磨崖仏でお地蔵様。別名「書込み地蔵」と呼ばれている。鎌倉時代の作だから、特にネットの書込みが趣味のお地蔵様ではない、と思う。

 狭い山の一本道を腐葉土を踏みしめ登って行くと、どんどん別世界になる。なにが別世界なのか? 異様にでかい羊歯植物が群生しているのだ! 目指すは鎌倉時代のお地蔵様だが、途中は原始時代である。三葉虫のホンモノがでてきても不思議ではない異様な山中なのだ。

 いけどもいけども道は続く。道は細く、濡れた枯れ葉が滑り、傾斜もだんだん強まってくる。すっかり息切れして、途中の岩に座り一休み。山育ちの私が山歩きで音を上げるなんて、体力の衰えと年齢を痛感。何と言っても、もうずいぶん山から離れているからなあ。気を取り直して再度歩き出せば、視界が広がり山の中にさらに不思議な空間が。

 わーーー! これ、すごい! なんだか原始の神社みたい!
大興奮!の内に思わずお参り。めちゃめちゃご利益ありそう! 歴史が違うぜ!って感じだ。さすが原始時代を通り過ぎただけのことはある!

 気持を落ち着けて、神代の時代??から鎌倉時代に向かう。ほどなく大岩に「書き込まれた」磨崖仏のお地蔵様を発見。一体、どうやってあんな場所に、あんなでかい仏さまを彫られたのか!? 足場もない場所に、空中浮遊する端正な大型のお地蔵様。厳粛な気持で合掌・・・。

 んん?? しかし彼の足元には見慣れた、剽軽なお方が・・・!?ぜひ画像をクリックして拡大してみてください。

 裏手に回ればこの巨石の下にいるわいるわ、さまざまな信楽のお狸様が祀られてらした。お狸さまだけではない。恵比寿様、大黒様、布袋様までがいらっしゃる。ほかにも失念したが、風雪に耐えた鬼瓦や焼物の置物などがずらりとならんでいらっしゃった。お地蔵様、あなたの面東ゥの良さが、良くわかりました!

 帰り道はへばり気味の私に、落ちていた棒で杖にしなさいと渡してくれたH氏のおかげで、なんとかこけず(一度おもいっきりこけそうになったが、杖にすがって事なきを得たのだ)下山できた。

 新緑や山水の流れや花を愛でる帰途ではあったが、お昼過ぎよりダウンして爆睡した後、やっと復活する。まー原始から鎌倉/室町とタイムスリップした旅だったから、時差も大きかったということで。