花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

特許放棄のいいわけ

2011年11月30日 | 学校
いろいろ質問されるので種明かしをします。
渋を抜くには紫外線殺菌灯があればできます!
活性酸素もしくはアセトアルデヒドが水溶性タンニンを不溶性に変えると考えられます。
紫外線殺菌灯は誰でも手に入りますが、使用上の注意があるのでお気をつけてください。
審査員はもちろん、多くの方から特許の指導を受けます。
昨年の機能性食用菊、光で草丈を制御する技術
今年のマイクロバブルでの除塩、そして柿の渋抜き。
いずれも出願すれば特許取得できそうなのにもったいない。
せっかくのアイデアを法的に保護し、携わった生徒や名農の財産にすべきといつも叱られます。
しかし特許は発表会で発表したり、このようにブログに紹介した時点で取得できなくなります。
さらに周知の事実となり、もう特許による利益が見込めないため、良い技術でも企業は手をつけません。
つまり残念ながら今までのアイデアや技術は消えてゆく運命にあるのです!
もし取得を考えるならば極秘に出願して、その後に公開することになります。
ベンチャーを目指すチームにとって特許は欲しいのですが、お金と時間がかかりすぎます。
したがって知的財産は機会があるまで放棄することにして、
チームではいろいろな経験をさせることでメンバーの思考力などの育成を目指すことにしています。
特許を自分のものにしておける期間には限りがありますが、
彼らの思い出や身につけた能力は永遠だからです。
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赤い大根の不思議

2011年11月30日 | 学校
畑に収穫し忘れた二十日大根が残っています。
抜いてみると丸ではなく長いタイプ。
まだまだ美味しく食べられそうです!
それにしても見事な赤。
ポリフェノールの中のアントシアニンだと思われます。
この色素は恐ろしい紫外線を吸収して身を守る効果があります。
したがってりんごの皮など光に当たる場所に多く含まれています。
ではなぜ光に当たらない大根の根が赤くなる必要があるのでしょうか?
不思議だと思いませんか。



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