花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

THE LEGEND & FLORA

2023年02月24日 | 研究
毎日地球未来賞で最高賞である未来賞を受賞した環境研究班。
最後はオールメンバーで記念写真となりました。
笑顔を作れないのは、相変わらずのようですが・・・。
他団体との違いは足元。皆さん高校生はローファーですが、
FLORAだけは防寒靴。雪の中から大阪に出てきたのがすぐわかります。
さて彼ら、彼女たちが環境研究班の仲間入りした2年前の4月、
大活躍した先輩はすでに卒業していて、
FLORA HUNTERSは誰からもアドバイスをもらえないひとりっ子でした。
しかし活動して半年もすると、先輩が差し入れを持って来校。
水の国際大会で大賞を受賞したTreasure Huntersです。
さらに3年生になると同じ世界大会で特別賞を受賞した
TEAM FLORA PHOTONICSのメンバーも来校。
話では知っていますが初対面。実際にケーキなどの差し入れを持って
やってくるレジェンドたちに圧倒されます。
自信を持って目の前に登場するのを見て「先輩にようになりたいと思った」と
FLORA HUNTERSの代表は当時のことをこう話します。
本大会をもって活動を終えるFLORA HUNTERS。
しかし気がつくと先輩と同じように
ストックホルムの地での発表を果たすことができました。
また2年間で環境大臣賞2回、文部科学大臣賞1回。
さらに地球環境大賞や地球未来賞というビッグタイトルも受賞しました。
この記録は長年の活動の中でも記録にも記憶にも残るものです。
レジェンドに憧れた彼らが、いつのまにかレジェンドになっていました。
見守っていたのは花の女神FLORA。
あらためてFLORA HUNTERSの努力と女神の御加護に感謝したいと思います。
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教科書に載った卒業式

2023年02月24日 | 学校
ご覧ください。これが名農名物「花の卒業式」。2018年のものです。
長い長い雛壇に並んでいるのはサイネリア。演台脇には松の盆栽もあります。
もちろんすべて名農が第2農場で大切に育てているものです。
それにしても自家製といいながら、とんでもないスケールです。
ではこのステージはいつ作られるのでしょう。
それは卒業式当日の午前中。前日も卒業証書以外の賞が伝達される
賞状授与式があるのですが、その時、花はまったくありません。
なぜならサイネリアは代表的な冬の鉢花といわれますが
耐えられる気温は5度程度。もし氷点下になるかもしれない体育館に
一晩おいたら次の日はもう萎れているからです。
雛壇は特製。名農のステージに合わせて製作されたもので
農場の先生や農業教員が3年生のために総出で組み立て花を並べます。
園芸科学科があった時代は草花班の2年生が早めに出校し共に作ったこともあります。
プロデューサー兼ディレクターとして指揮をとるのは草花部門の農場の先生。
まずは決めてきた配色の指示にしたがって先生方が並べます。
だいたい色が決まったら、個々の鉢のチェック。
姿が美しく見える鉢の正面を探して並べ直します。
遠くから見たら分からないと思う小さなところでも直すあたりに
花のステージ作りにかける職人魂を感じます。
この美しいステージを見ることができるのは、名農生と保護者と来賓だけ。
式が終わるとすぐ撤去されるので一切外部の人が見ることはありません。
でも数年前、ある教科書会社が「花の卒業式」を噂で聞きつけ
ステージの写真を中学校の技術家庭科の教材として載せています。
また地元のTV局がステージを紹介するため卒業式にやってきて
卒業生も保護者もTV出演するというサプライズをしたこともあります。
さらに卒業式直後、あまりにこの風景がもったいないので
ステージを撤去する前に最後のクラスや学年写真を撮影したこともありました。
さて3年間、名農はコロナのため在校生を参加させない卒業式をしてきました。
したがって今、卒業する3年生の多くは、このステージの存在を知りません。
名農といえば緑育心、その名農渾身の「花の卒業式」を楽しんでください。
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