花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ナデシコJAPAN

2024年01月10日 | 研究
これは初代TEAM FLORA PHOTONICSが
初めてパワーポイントで研究発表した記念すべき発表データからの1枚。
不思議なことに日本サッカー協会のホームページを引用しナデシコJAPANを紹介しています。
しかしこれは本物のホームページを、FLORAが工夫して考案した架空のものです。
なぜサッカー?、実は初代FLORAの最初の研究テーマはミニナデシコ。
赤や青のLEDを強く照射すると、ナデシコは
光がいっぱいある環境なので草丈を上に伸ばさなくなります。
その結果、小さいまま花を咲かせミニナデシコとなるのです。
でも花を咲かせたミニナデシコの照射をやめて自然光においたら、
もしかしたら伸長を始めるかもしれません。研究を始めてまだ半年あまり。
今考えるとかなり不明な部分を多く残したままの発表でしたが
草花とLED照射という当時はなかった組み合わせで話題となりました。
それ以上に驚くことは、このミニナデシコを販売して
その売り上げの数%をサッカー女子日本代表、通称ナデシコJAPANの強化費として
寄付するというビジネスプランも合わせて発表したこと。それがこの擬似ホームページです。
しかし当時、ナデシコJAPANはオリンピックでやっと4位になったばかり。
知名度はかなり低いもので、審査員もピンときていないようでした。
でもそんな日本代表に注目してビジネスプランを考えたというのは、なかなかのもの。
2011年に世界一になり、みんながナデシコJAPANという名前を口にする2年も前の話です。
そんな理由でナデシコJAPANには今も愛着を感じます。
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名前の意味

2024年01月10日 | 研究
こちらも初代TEAM FLORA PHOTONICSの草花研究。
光でナデシコを矮化させる技術を開発しながら、
彼らはストックやスターチス、ヒマワリなどにも照射をしていきます。
ほとんどがナデシコと同じで赤色光で矮化しましたが
中には青色光で矮化し、赤では伸長するという
真逆の振る舞いを見せる草花もあり、ワクワクしたものです。
さてこれはストック。赤色光を照射したものです。
ここで注目したいのは葉先。内側に巻いています。
ナデシコではあり得ない現象です。
しかし初代FLORAは、なかなか答えを見つけられないまま
この事実を日本植物学会で報告しました。
すると学会で専門家の先生方から、
推測されるいろいろな答えを伺うことができました。
そのひとつが赤色光で光合成が盛んになり伸長が促進されるが
細胞が伸びるスピードが葉の裏より表の方が早いのではないかというもの。
表がどんどん伸びているのだとすれば内側に巻いておかしくありません。
検証することはできませんでしたが、専門家の先生方もまだ知らなかった
不思議な花と光の関係を紹介したFLORAは、大いに注目されました。
花と光光学。TEAM FLORA PHOTONICSと名乗るきっかけになった研究です。
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