花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

強者どもが

2024年01月19日 | 環境システム科
第2農場をベースに活動しているFLORA HUNTERS。
第1農場は果樹園、第3農場は野菜圃場と広大ですが、第2農場は温室群。
畑はほぼなくさまざまな種類の温室が並んでいます。
ここは名農が誇る大型水耕栽培温室。
FLORAが結成された2009年当時は、すべて水耕トマト。
名農にお客様が来校された際は、必ず見学と試食していただいたものです。
しかし今は、大規模栽培は行われておらず、
同じ環境システム科の養液研究班が本拠地として主に課題研究で活用しています。
実は2018年、解散目前のTEAM FLORA PHOTONICSは
水の国際大会に出場しましたが、そのための実験を行ったのがこの温室。
この頃はトマトも栽培されず、課題研究で使う班もなかったので
空き部屋でした。そんなことで半年間借用したというわけです。
ただ水耕ベッドを取り外すわけには行かないので、各ベッドの通路に
並べた長テーブルの上に水槽を置き、水耕栽培を行いました。
水槽の数40個。その数にも驚きますが、栽培したのはインゲンとトウモロコシ。
いずれも水耕栽培には用いられない作物です。毎週1回の水質分析には
数時間かかり大変でしたが、全メンバーが協力してミッションを完了させました。
強者どもが活躍した懐かしのこの場所ですが、今年はまた大規模栽培が
再開されるとの情報。昔の元気な水耕温室に戻るかもしれません。
さて今日は2年生が他校で行われるイベントに参加します。
したがって今日の課題研究は休止となりました。
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復活させたい逸品

2024年01月19日 | 環境システム科
FLORAにしては珍しい食品の研究。でもそんなことはありません。
今まで機能性ジャム、機能性スムージー、摘果リンゴのアップルペーストなど
さまざまな加工品を製作しては、発表して高評価を得てきました。
お洒落なガラス瓶のこの加工品もそのひとつ。
トマトピューレです。ピューレを作ったのは調味料要らずだから。
潰して煮詰めれば完成です。ではどこが市販のものと違うのでしょう。
実はラベルにあるように左は「りんか」、右は「桃太郎ゴールド」と
品種が違うのです。日頃から農業を学んでいるFLORAは
トマトは品種によって色も味も成分も違うことを知っています。
ところが販売されているものは原材料にトマトとしか記載がありません。
だったら品種別ピューレを作り、その日の気分や献立、
さらに欲しい機能性や味で選べる商品を作ろうと考えたのです。
このピューレを専門家はベタ褒め。手間がかかるので大手企業には
絶対できないお洒落な逸品であり、消費者ニーズも高いとさまざま受賞しました。
でもすごいのは材料となるさまざまなトマトをFLORAが栽培したところ。
ラベルの下にはFLORAの販売部門である
SHOP FLORA PHOTONICSと表示されています。
また新設された水耕栽培を学ぶ環境システム科の目玉商品にしようと考え
その計画もしていました。残念ながら計画半ばで頓挫しましたが
今年は温室でまた大規模栽培が始まるとのこと。逸品が復活するかもしれません。
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