花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

元気なJr.と風邪気味FLORA

2024年03月02日 | 研究
これは先週の放課後。
環境系の発表会でFLORAが全国3位に当たる賞を受賞したので
地元の新聞社さんが取材してくださいました。
ところが全部で8名。2名足りません。
実は2年生のFLORA2名がインフルエンザになったのです。
おそらく仙台遠征の時に感染したのかもしれません。
確か昨年の暮れも同病で休んだメンバーがいます。
どうやらインフルエンザウイルスに好かれてしまったようです。
でも大丈夫。記者さんの興味は1年生。
先輩のお手伝いどころか、研究の柱のひとつを担当し
優れた成果をあげたから。つまり彼らがいなければ
今回の受賞はありませんでした。もう立派な研究員です。
さて昨年、Jr.の研究が環境系学会の研究助成対象になりました。
この秋に東京大学で開催される大会で成果を披露するJr.たち。
先輩の力を借りながらどこまで研究を深めることができるか。
発表する責任もありますが、楽しんで取り組むのが一番。
春からの活動が楽しみです。
今日の地元紙に受賞が紹介されているのでご覧ください!
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Jr.第1号の功績

2024年03月02日 | 研究
今年度はFLORAが結成されて15年目。
そこでたくさんあるFLORAの流儀の中で
最も古い流儀ともいえるJr.についてご紹介します。
農業高校にはみんなが大好きな課題研究という科目があります。
名農が設定しているのは2年次と3年次。
各学年4単位と全国でも多い設定時間です。
これによりいかに名農が生徒の研究活動を奨励しているかがわかります。
しかし2年次からなので1年生は研究をしたくてもまだできません。
そこでFLORAは結成翌年の2010年からJr.という1年生の研修生を募集しています。
彼女たちはJr.の1回生。約2倍という高い倍率の入試を突破した
園芸科学科の強者です。Jr.は1年生に早く研究の楽しさを知ってもらうという目的で
行うことになりましたが、実はこの高い学力を持った彼女たちを伸ばそうという
役目も背負っていました。彼女たちが取り組んでいるのは
園芸科学科らしくひまわりの研究。太陽を追いかける性質を持つひまわりの幼苗ですが
もし極地のような白夜に置かれたらどうなるのかというユニークなテーマです。
協力してくれたのは国立極地研究所。彼女たちは名農でひまわりの実験。
極地研究所は北極圏で同じ性質を持つチョウノスケソウで実験。
彼女たちは、この2つをまとめて2011年に極地研究所で発表しています。
1年生でもやればできる。この成功体験がJr.を継続するきっかけとなりました。
なお彼女たちは2年生になりFLORAに入ってきます。
そして3年生になり水の国際大会に日本代表として出場。
このようにJr.はその後、FLORAの大きな原動力となっていきます。
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