花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

スーパーマン

2024年03月27日 | 研究
本格的な節水栽培の前に取り組んでいるのが湿気中根の観察。
果たして何日ぐらいで出てくるものか、
さらに一般的に植え付ける大きさになる幼苗でも
出てくるものかなどいろいろ探っています。
これはインゲン。まだ本葉が2枚しか出ていない小さな苗の根です
左は土や水中から養分を吸収する一般的な根。
おなじみの太い根が何本もあります。
右はFLORAがミスト環境で育てたインゲン。
大きな根から真横に伸びる小さな根が何本も出ています。
一瞬見たイメージは魚の骨格標本。
湿気中根が背骨から伸びる短かなあばら骨のように見えるのです。
こんなにも根の姿が変化するとはみんな驚きです。
24時間養水分を飲み放題の水耕栽培と違って
節水栽培は数時間置きにしか養水分が与えられません。
あるのは高い湿気だけ。そこで表面積を増やして
いくらでも吸収しようと湿気中根を出すのです。
普段は一般人なのに、いざという時にはものすごい能力を発揮する。
まるでクラークケント。スーパーマンです。
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上を向いて歩こう

2024年03月27日 | 学校
名農の第1体育館。
先日、農業クラブの意見発表とプロジェクト発表会があったので
久しぶりに中に入ってみました。
するとどうでしょう。上を見るといつものランプではなく
みんなLEDに変わっていました。
調べてみると水銀灯は、2020年以降製造・輸入が禁止になったとのこと。
おそらく環境問題などが原因だったのかもしれません。
LEDは光の照射角が狭いという特徴があります。
栽培にLEDをよく用いてきたTEAM FLORA PHOTONICSは
ライトの高さを変えたり、ゴムキャップをつけるなどして光を拡散させ
照射角をよく調整していたものです。
体育館はかなり高いところに取り付けられているので
こんな問題は起きないのでしょう。
またには上や下を向いて歩いてみましょう。
いつのまにか変化していることに気がつくかもしれません。
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隔年結果

2024年03月27日 | 環境システム科
2021年に結成されたFLORA HUNTERS。
手探りの1年目でしたが、最終学年となった2022年に成果が出てきます。
例えばそのひとつがこれ。沖縄の赤土流出を抑制する取り組みです。
これは先代のTreasure Huntersが開発した三和土技術の応用。
新しい工夫を加えて、社会に適応させるより実践的な
ダイナミックな活動へと展開していきます。
かつては先輩とともに活動したので研究の継承は自然に行われていましたが
隔年募集になってからは、毎年研究はリセット。一からのスタートでした。
しかしこの頃から、長年の環境班の取り組みすべてが自分たちの財産と考え
偉大なレジェンドの成果に新たな工夫をどんどん加える研究が増えてきます。
まさに時短。この赤土流出抑制は、まさにそんな活動でした。
もうひとつは水の国際大会への出場。
Treasure Huntersの元でJr.として活動した女子が正式に環境研究班に入り、
とうとう塩害抑制技術を開発します。Jr.時代から3年目。
環境研究班として3度目、園芸科学科時代のFLORAから数えると4度目の日本代表です。
このように2年目に花を咲かせたFLORA HUNTERSですが
やはり後輩がいない寂しい研究チーム。大きな成果を残しましたが、
後輩に見送られることなくひっそりと卒業していきました。
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