現代版大和撫子

第２農場の草花温室でナデシコが咲いています。
ナデシコジャパンという言葉が定着しすっかり花も有名になりました。
ところがこの花はよく見ると花びらの色が変です。
５枚ともピンクですが１つだけ色が濃いのです。
しかしこれは突然変異ではありません！
おそらくなんらかの影響を受けて
この個体だけが色素発現に異常をおこしたのでしょう。
ナデシコは見た目は地味ですが環境の変化には強い花です。
そんな大和撫子にしてはかなりお洒落な姿となりました。
まるお洒落な現代の日本女性のようです。

雑草だと思ったら

花いっぱいの第２農場です。
ところがいたるところに雑草が生えています。
そろそろ除草しなければならないのかと思ってよく見ると
葉の色が不思議なことに緑ではありません。
近づいてみると何と見覚えのある手の形！
これは紅葉の葉です。
そういえば秋になると２枚羽根のプロペラ型の種子が
くるくると回りながら落ちています。
これが一斉に発芽しているのです。
つまりこれは草ではなくて樹木。
草だと思ったら数えきれないほどの紅葉の苗木が
キノコのようににょきにょきと育っているのです。
面白いのでぜひ見に来てください。

先日、種差海岸のサクラソウの生育調査に行ってきました。
TVニュースでも紹介されましたが
その映像がまだ見ることができるのでご案内します。

サクラのスロープ

サクラの階段をのぼりながら振り返ると
駐輪場に続くスロープが一面ピンク色です。
この斜面はかなりの面積なので
敷き詰められたサクラの花も相当なものです。
放課後、この付近を歩くと
運動部の練習風景を目にすることができます！
それと同時に郷土芸能部の太鼓の音を聞くこともできます。
サクラが散って一斉に若葉が吹き出すとまもなく高校総体。
自然も生徒も活気あふれる名農です。

サクラの階段

開花が遅い八重桜でしたが
もう５月も中旬となり散り始めました。
風に舞ったサクラの花びらは
いろいろな場所に落ちては
期間限定の美しい風景を作っています。
これは第２農場から校舎に向かう階段！
サクラの花びらでピンクになりました。
自然石を使った階段なので京都の寺院のようです。

農業会社の商品開発

園芸科学科３年の授業では生徒たちがそれぞれ農業会社を作り
農場のリンゴの木を借用して生産販売を競っています。
限られたリンゴの木からいかに多くの収入を得るかが勝負のポイントです。
リンゴはジュースやジャムなどいろいろな食品に加工できます。
そこで単に販売するのではなく何か加工品にも挑戦しようとしています。
そこであがってきたのが摘果されたピンポン球ほどの果実です。
捨てられる運命ですが食べることができないものかと
販売されているいろいろな加工品を食べながら考えています。
調べて見ると体に良いポリフェノールが多いことから
地元大学では果汁を普通のジュースに混ぜた飲み物を開発しています。
しかし摘果リンゴは食べられる代物ではないのか、
はたまた農家は忙しくで食べることを考えたこともないのか
不思議なことに摘果リンゴの食べ方の情報はまったくありません！
でも誰か挑戦した人はいるはず。
情報があったらぜひ教えてください。