ナビゲーター！

３月は学会シーズン。
全国各地でいろいろな学会が開催されます。
チームは結成した2009年から
毎年複数の発表会に参加してきました。
学会での発表はポスター発表。
たいへんですがメンバーが最も力をつける発表形式です！
今年は進学を希望している他チームの進学希望者に
お誘いの声をかけたところ、
ぜひ挑戦したいという人がたくさんいました。
チーム結成して今春で７年目。
今年はより多くの人にもこのような経験をして
もらいたいので積極的にナビゲートする計画です。
先日、エントリー一覧が発表になりました。
参加チームは69チーム。
毎年農業高校でも参加する学校が増えており
今大会でも１～２割が農業高校です。
いずれも農学系で進学を狙うひとばかり。
参加する２年生はライバルの取り組みに
きっと良い刺激を受けるはずです。

食レポならぬ花レポ

TEAM FLORA PHOTONICS が育てているクリスマスローズ。
見事に大きな花を咲かせています。
最近、テレビで試食しては味や香り、食感などを
うまく表現する食レポなる言葉をよく耳にします。
豊富な専門知識と語彙、
そして頭の回転の早さにはいつも驚かされますが
もしこれが花だったらどのようにレポートするのでしょうか？
このクリスマスローズを説明するとするとこうなります。
花の形状はシングルタイプ。
そして花弁はピンクの地色で大ぶりの剣弁。
そこに濃いピンクのスポットが
花の蜜腺から花弁の中頃までひろがっています。
などと続いていくと思われます。
このようにクリスマスローズにはシングル、セミダブル、ダブル、
丸弁、剣弁、スポット、ブロッチ、ピコティ、バイカラー、
ダークネクタリー、ベイン、ネットなど花を表す言葉がたくさんあります。
専門用語を知っているとちょっとした会話「花レポ」「花自慢」が
間違いなく楽しくなるはずです!

ハイカラ野菜

LEDを使った野菜栽培もすっかり定着してきました。
チームが2009年に取り組んだ当時は
まだ製品も少なく、とても高価でしたが
今はいろいろなタイプの栽培用LEDが開発されています。
これは環境システム科の課題研究で使っているLED。
RGBの３色の比率でどんな色でも作ることができる
コントローラーも付属しています。
これとまったく同じものが南極の昭和基地に導入され
今では隊員も新鮮野菜をたべているそうです。
また神奈川県横浜市のメーカーなのですが、面白いことに
横浜市内で自社栽培した野菜も販売しています。
さらに提携したレストラン等にも卸し
市内で気軽に食べられるようなサービスも提供しています。
名付けて「横浜馬車道ハイカラ野菜」。
技術開発、栽培、加工、販売・卸し。
６次産業をはるかに超えた取り組みです。
チームの初代メンバーが目指したベンチャーの姿がここにありました。
さてそんなこのメーカーが起業したのは2006年。
チームの設立とそんなに変わりません！
いかにチームの取り組みが早かったかがよくわかります。

取材慣れ！？

２年生が取り組んでいる環境活動が
エコワングランプリで内閣総理大臣賞を受賞したことから
大手新聞社の子会社である映画会社が取材にきました。
いつもそうですがチームを紹介するには
まず名久井農業高校を紹介しなければなりません。
するとどうしても授業の様子を撮影することになります。
今回もチームとはまったく関係ない生物生産科と
園芸科学科１年の授業が撮影対象となり、
１年生には迷惑をかけてしまいました。
しかしチームがらみのこのような取材は今年度２回目。
さらに農産物に関連した新聞取材は
いろいろな部門で毎月のようにあるので
農高生はいつのまにか取材慣れしています。

ストックの葉の色！

Matthiola incana
これはストックの学名です。
incana（インカナ）の意味は灰白色。
いったい何が灰白色なのでしょうか。
ご覧の通り、この葉の色です。
濃い緑でも明るい緑でもなく灰色がかっています。
それはなぜでしょう？
答えは白い花の色と同じ原理です。
花には白い花がありますが、
白い色素をもっているのではありません。
白どころか色素がないのです。
色素のない透明な花びらでは光が散乱します。
すると人の目には白く見えてしまうのです。
このストックにも無数の毛が生えています。
そのため光が散乱しこのように白っぽく見えるのです！
ストックは南ヨーロッパが原産。
温室にはもう春が来ています。