花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

五十日大根

2021年10月26日 | 環境システム科
春から教室での授業の合間で二十日大根を育てては
販売してきた環境システム科の2年生。
先日、最後の収穫となりました。
二十日大根は二十日ではなく収穫まで約1ヶ月かかります。
しかしそれは暖かな春や夏の話。
2学期は気温がどんどん下がってくるので成長が遅れます。
今年の2学期の播種は8月下旬だったので
実際、収穫まで1ヶ月半もかかってしまいました。
二十日大根ならぬ五十日大根です。
でも気温が下がっているため葉を食べる害虫も少なく
きれいな葉のまま収穫できたのでみんな大満足。
収穫後はレンタルしていたプランターをきれいに洗って
馴化温室に返却しました。
そうです。このプランター、環境班のものなのです。
なんでも持っている環境班。
二十日大根の栽培に使ったプランターや不織布、
培養土や肥料などいろいろなものが揃っているので
わざわざ農場内を探さなくても対応できます。
この日はご覧のような小春日和。
調整が終わった班から販売のため校舎へと向かってきました。
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はっきりカタをつけてよ

2021年10月26日 | 研究
代々環境班の本拠地として使わせてもらっている馴化温室。
そこに用意されたのは2台の小型簡易水耕栽培装置です。
数年前に手に入れたものですが、まだピカピカの未使用品です。
温室内では今年の活動を終えたメンバーによって
片付け作業が始まっていますが、なぜ今頃出てきたのでしょう。
実は2019年の冬、当時のトレジャーハンターズは
冬の水耕栽培実験をしていました。
すると想定外のなんだか妙な結果となりました。
もし本当だったら面白いのですが、
植物生理から考えても矛盾だらけで説明がつきません。
その後、トレジャーハンターズは水の国際大会の出場が決まったため
この研究は途中でストップ。したがって不思議なデータの真偽は
不明のまま放置されているのです。
おそらく測定ミスだと思うのですが、何だか気になります。
しかしこの実験は真冬じゃないとできません。
フローラハンターズは現在2年生。
つまり来年の冬は卒業直前で取り組む時間などありません。
ということは今年の冬がラストチャンスです。
そこでダメもとで最後のウインターチャレンジ。
はっきりカタをつけることになりました。
今日は10月最後の課題研究。
次回は11月。名農祭のため、また長いお休みとなります。
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名古屋からの手紙

2021年10月25日 | 研究
先日、FLORA HUNTES のもとに一通の手紙が届きました。
読んでみるとお礼の文章。名古屋の高校生たちからです。
実は昨年、この学校の生徒たちとオンラインで交流会をしました。
世界チャンプになったトレジャーハンターズの研究を聞いたり
逆に自分たちが取り組んでいる活動を知ってもらいたという
名古屋の学校からの依頼に応えたのです。
当時のトレジャーハンターズは取材に追われる毎日。
慣れていることもあり、楽しく交流したのを覚えています。
そんなご縁で今年、水質分析装置を貸してくれないかという依頼がきたのです。
どうやらハンターズの刺激を受けたのか、水質浄化の実験をするというのです。
皆さんに関心をもってもらうのは環境問題にとってとても重要なこと。
喜んで窒素やリン酸濃度の測定装置3台を7月に送り使ってもらいました。
この日の手紙は、実験が無事終わったという報告とお礼でした。
遠く離れた高校生も頑張っていると思うとなんだか嬉しくなります。
ところで高額な備品を勝手に貸しても良いのかとお叱りを受けそうですが
実は環境班が使っているのはみんな自前の装置。
8年ぐらい前からコツコツと副賞を活用して集めたものばかり。
したがって備品ではなく研究班の私物なのです。
高額な実験装置を県に依頼しても買ってくれません。
もし買ってくれるにしても時間がかかります。
しかし面白いアイデアは、いつも突然ひらめきます。
またせっかくのアイデアもタイミングを逃しては夢物語になってしまいます。
思いついたらすぐ行動できるそんな機動力を維持できる
経済的な余裕を持っているのも環境班の強みかもしれません。
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こんな私に誰がした

2021年10月25日 | 園芸科学科
園芸科学科の温室に行くとたくさんの花を見ることができます。
暖かな温室内は、もちろん女王シクラメンが陣取っていますが、
こちらはなんと屋外。同じ花でもずいぶん待遇が違います。
おそらくこれはビオラと呼ばれる小型のパンジー。
この隣には大きな花をつけたパンジーの一群も並んでいます。
かつてこのパンジーもビオラも冬の低温に当たってから
長日環境になると花芽をつける性質をもっていました。
つまり春先に咲く花だったのです。
ところが今はパンジーとビオラ間の間で交配が複雑に行われています。
したがって見た目の区別がつかなくなっただけではなく
この開花特性も失われ、秋から春まで咲く花も誕生しました。
整形だけでなく性格まで変えられたとは迷惑な話。
園芸種の宿命とはいえ、花の立場にたつと複雑な気持ちになります。
でもそのおかげで花の少ない冬にも咲く貴重な存在となり
多くの秋冬花壇の主役となっています。
屋外はビオラやパンジーの特等席でした。
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Tricolore

2021年10月24日 | 学校
トリコロールカラーといえばフランス国旗。
赤、白、青の3色はとてもきれいです。
でもこちらも青い空に白い雲、そして黒い山と3色。
トリコロールです。さてこれは何という山でしょう。
実は名久井岳。いつも南部町にある名久井農業高校から
南西の方角に見える名久井岳を見ていますが
これは反対側。つまり三戸町の方から見ています。
それにしてもずいぶんと山の形が違うことがわかります。
あまり見慣れていないせいでしょうか、少し荒々しい感じがします。
よく麗峰名久井岳といいますが、南部町から見た方が優しい姿で
この名に合っているような気がます。
三戸町でも麗峰というのでしょうか。気になります。
ところでこの名久井岳は、南部町からも三戸町からも登ることができます。
秋のハイキングといきたいところですが
気温がもう15℃ぐらいにしか上がりません。
最低気温も5℃を切りました。
先日、八甲田や岩木山にも初雪が降りましたが
何と例年よりも早いとのこと。あっという間に秋が終わり
ものすごい勢いで冬が近づいているようです。
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