プロの司会者は、その場の温度に関係する仕事だとつくづく思いました。
予算が少ない会では、プロの司会者を手配できず、
昨年、私も、講演会の司会を担当しましたが、
振り返ってみて思います。
私が司会席で、市長挨拶のあと、公務の都合で退場することを伝えたら
次のプログラムの紹介まで 沈黙して退室を待つでしょう。
「さわやかに、颯爽と、只今、○○市長が駆け足でご退場です。
今一度、大きな拍手でお送りしましょう」
と言葉の力で、その場で、市長と参加者の距離が近くなりました!
予期せぬトラブルが発生した時には、
参加者を不安にさせず、苛立たせることもなく
ユーモアで会場を温めながら、進行させることでしょう。
経験が豊富でないと、予定通りでないと焦って全体が見えないし
人への優しいまなざしは、人間力というか、
そのあたりのセンスなんだろうなあと感心しました。
フリーアナウンサーのお仕事ぶりを拝見するのは初めてでしたが
さすがでした。
山口容子さんと、サイモントン療法の6デイズで知り合いました。
話し方教室で、例えば、声を大きく出せない人や、吃音の人には
心理的アプローチも必要だと、熱心に学ぶ姿に惹かれました。
前泊したホテルで夕食の約束をしました。
かなりウルサいかもしれないので
邪魔にならない隅の個室を選びました。
突然の訪問経緯について・・
たまたま、「その時」、次の開催地がなぜだか
耳に飛び込んできて、ピク!
とっさに、一度も話したことのない責任者に向かって
ギャラ無しでいいので連れていってください!と訴えて
気が付いたら、交渉終了だったと くったくなく笑う女性です。
どうしよう?なんて迷う時間がないのは
日頃から、その時、どうするかを決めてらっしゃるからでしょう。
念じていれば、かすかなチャンスを活かすことができるんだなあ~と学びました。
シンポジウムが終了して人々が動き始めました。
人の波をすり抜けてきた彼女と目が合うと
「今日の内容はどうだった?」
「なんだか、自殺予防対策も、地球温暖化予防対策も、似てるなあと思った」
「ああ、そうかもしれないね~」
そこへ彼女を探して会いに来られた方々が到着し
慌ただしく紹介していただいて
「ありがとう、私はこれで」と帰りました。
うっかり、「お疲れ様でした」を伝える時間がなかったので
薄墨羊羹キューブを 茶封筒に一箱いれて 郵送しました。