チリから来た細長い葡萄
寛永13年5月24日伊達政宗公が他界し
遺訓を残されたときき、メモしました。
<遺訓>
「仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
禮に過ぐれば諂(へつらい)となる。
智に過ぐれば嘘を吐く。
信に過ぐれば損をする。
氣長く心穏かにして、
萬(よろず)に儉約を用いて金銭を備ふべし。
儉約の仕方は 不自由を忍ぶにあり。
此の世に客に來たと思へば 何の苦もなし。
朝夕の食事 うまからずとも ほめて食ふべし。
元來 客の身なれば 好き嫌いは申されまじ。
今日の行くをおくり、
子孫兄弟に よく挨拶をして、
娑婆の御暇(いとま)申すがよし」
(PHPオンライン web歴史街道より)
仁・義・礼・智・信を
しっかり修めた前提でなんだけど、
がむしゃらにやりゃあいいってもんじゃない、
ほどよいあんばいを見極めてこそじゃ。
それからね・・・倹約して預貯金しておこうね。
倹約は、確かに我慢も多いけど
私の魂は、この世へお招きしてもらって、あの世へと旅立つ。
お客さんの立場で 過ごしてみたらどうじゃろか。
粗末なごはんでも、美味しい~!と ほおばり
周囲のおもてなしに 感謝しつつ
その時が来たら、穏かに 失礼いたしましょう。
接待していただくのだから
我儘を言うのは、ひかえた方がいい。
思い通りに指図すれば 疎まれて
追い出されてしまうよ。
おもてなしは、もちろん嬉しいけれど
ゆっくり、誰にも気兼ねしない
魂の「我が家」が、この世にないとすれば、
あの世には、あってほしいなあ~。