10年くらい前から、大切な人を失うことが多くなりました。
薬剤師で心理カウンセラーというのを知ってか
はじめは「副作用を教えて」で始まる相談も
必ず、残された日々をどう生きるか
周囲の人々とどうつきあうかという
癌患者さんやご家族の心の整理に寄り添うことになります。
そのせいか
8年前から毎年仕事始めの頃に
「私の余命は1年」と期限を切ることにしています。
「来年も同じように、この海を見ることはない」と見慣れた風景を眺め
「この人と逢えるのも今年でおしまいだ」と親しい人々と接します。
でももしかすると、
残された人生は1年も長くない可能性もあります。
今日の研修会の帰りに交通事故で死亡するとか
明朝、脳溢血で数時間後にサヨウナラかもしれません。
1週間後に発生する大地震で命を落とすとか
1ヶ月後たまたま通り魔と出逢って人生を終えるかもしれません。
私は、風前の灯火のようにチロチロと消えかけながら生きています。
たぶん、同じようにあなたも消えそうな命を灯しています。
200年も300年も生き続ける不自然さに比べたら
必要以上に恐れたり怖がる必要はありません。
でも、今日の暮らしを愉しまなかったり
やりたい事を後回しにしてばかりいると
後悔で苦しむことになります。
それが辛いことです。
残された日々をどう生きるか?
周囲の人々とどう交流するか?
という問いかけは、
今までの生き方を変えて、もっと幸せになれるヒントです。