菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

嵐去る

2010年03月22日 | Weblog
 
低気圧がようやく過ぎ去りました。
猛烈な風により、至る所で被害が出たようです。
旭川では観測以来、92年ぶりに最大風速の記録を塗り替えました。
電柱が何本か倒れ、けが人も続出。
美瑛ではすでにハウス用のビニールをかけているところが多いので、被害が無ければ良いのですが・・

我が家も美馬牛の高台にあり、風の通り道。
吹き飛ばされそうな感じでしたが、何とか無事でした。
心配したTVのアンテナも今回は大丈夫。
それにしても、このところ低気圧が通過するたびに大荒れとなってしまいます。
世界中で大雨による洪水や逆に干ばつなど、遠い国の話のようで日本はそんな心配はないと思っていたのですが、もう人ごとでは無くなってきました。
地震、そして異常気象と、完全に地球を怒らせてしまったようです。

Hasselblad 503C/W,Sonnar 150mm,1sec. f/22 Kodak E100VS

デジタル撮影

2010年03月21日 | Weblog
 
関東以北は大荒れのようですが、美瑛も暴風雨。
すでに雨から雪に変わっており、これから猛吹雪になるとの予報です。

この写真は下のフイルムのカットをデジタルカメラで捉えた写真。
季節やアングルが違いますが、同じ場所から撮影した一枚です。
このような時間帯での仕上がりには不満はほとんど無いのですが、どうしてもうまく表現しづらいのが朝夕の写真。
テクノロジーを駆使したデジカメは、人間の見た目と同じように写してしまう傾向にあるようです。
「見た目と違って写ったらおかしいでしょう」と、おっしゃる方もお出でになるかも知れませんが、そこがフイルムとの大きな違い。
フイルムはデイライトタイプ、つまり日中の光で撮影するとベスト発色するように設計されています。(種類によっては違うものもありますが)
そのフイルムで朝夕、あるいは夜に撮影するとカラーバランスが崩れてしまい、見た目とは多少違った発色をしてしまいます。
これが意外にフォトジェニック。
長年フイルムで撮影してきた人は、この「くずれ」を逆に利用し、個性にもしてきました。
私も最も好きな朝夕の時間帯。
デジカメだとどうしてもこの時間帯の表現がうまくいかないので、今ひとつ不満を感じているのかも知れません。
(マミヤさん、スミマセン。でも正直なところです・・)

Mamiya ZD Back SEKOR 105mm-210mm,F22,AE RAW

フイルム再び

2010年03月20日 | Weblog
 
今日の美瑛は曇り、のち雨。
天気予報を見てもずっと雪か曇りマーク。
そう言えば、エルニーニョ現象はまだ残っているのでしょうか。
消滅したというニュースはまだ聞いておりませんので、もしそうであれば昨年の再来? とても心配です。

さて、今日は今シーズンフイルムで撮ったカットを再び。
ご存じ白金温泉付近を流れる美瑛川ことブルーリバーです。
以前のような色調では無くなったとはいえ、日によってはこのような見事な色合い。
温泉から流れ出る湯量によって違ってくるのでしょうか。
一昔前はもっと真っ青、綺麗を通り越して逆に違和感が。
何らかの形で青くする温泉成分が、以前より弱くなっているのかも知れません。

フイルムは撮り終えるまでが自己責任。
その後はラボに責任が移るわけですが、デジタルは撮影後、現像して仕上げるまですべてが自分の責任になってきます。
最近、ストレスがたまるのはこういった事も影響しているのかも知れません。

Hasselblad 503C/W,Sonnar 250mm,1/2sec. f/22 Kodak E100VS


春、遠し

2010年03月19日 | Weblog
 
美瑛は昨日も20cmほど積もり、二日続けて除雪機の出動でした。
見えていた道路も一面まっ白。
春はすぐそこまで来ているのですが、北国ではなかなか手が届きません。
そんな状態があと1ヶ月ほど続きます。

このところカメラの話題を取り上げているのですが、アクセス数がグンと伸びています。
やはり皆さんメカニック的な話が好まれるのでしょうか。
では、調子に乗って今日もといいたいところですが、正直、私はカメラ自体には以前からあまり感心がありません。
間違ったことを話しているかも知れませんのであしからず。

この写真は同じくMamiya ZD Backで撮影したカット。
55mmあたりの広角側で撮影(35mmカメラでは35mm程度)、同様に周辺光量補正は行っておりません。
また、645Dもデジバック方式を採用してくれたらという話も聞きますが、風景撮影なら一体型をおすすめ。
何故かというとゴミの問題が出てくるからです。
ZD Backは文字通り交換式で、当初はフイルムとデジタル両カット撮ろうと思っていました。
しかし、結果は超NG。
バック交換のたびに静電気でセンサーにゴミが密集してしまいます。
ZD Backは開発ポリシーが全く違っていて、全世界に行き渡った現行のMamiyaカメラ群に対応させた為です。
実はスタジオでの世界シェアはマミヤがトップで、645版だけではなく有名なRBやRZ67版にも装着可能となっているのです。
(初期モデルは装着不可)
そんなわけで、私の645はフイルム専用、デジタル専用と使い分けしています。

Mamiya ZD Back SEKOR 55mm-110mm,F11,AE RAW

大荒れ

2010年03月17日 | Weblog
 
今日は一転大荒れです。
昨日の最高気温は10度を超えていたのですが、今日は氷点下。
朝から風も強くブリザード状態です。

話題の645Dですが、先日レンズの話になり、「ボディそのものは割安としても、レンズもデジタル用に揃えるとなると・・」という話になったのですが、中判なら今まで通りのレンズでいけると思っています。
デジカメはフイルムからセンサーに変わり、その性質から色々な問題を解決するために、一斉にデジタル専用レンズが発表になりました。
特に目に見えてわかるのが周辺光量不足。
EOS-5DMark2などは、レンズも専用になりましたが、更にカメラ内蔵ソフトウェア上でこの問題を解決していますし、私の使用しているAdobe Lightroomには単独でこの機能が装備されています。
そこで中判に戻るのですが、周辺光量不足はイメージサークルの問題。(基本的にはセンサー自体の問題ですが)
中判レンズはこのイメージサークルが、35mm版に比べるとかなり大きいのです。
ですので超広角レンズを除いてはほとんど心配なし。
問題なく使用できると思っています。
この写真はMamiya ZD Backで従来のレンズで撮影したカット。
焦点距離は標準の80mm前後(35mmでは50ミリ)で、周辺光量の補正は全く行っていません。
そう言う意味からすると、やはり中判カメラのメリットはデジタルでも発揮されると思います。
(個人的な感想です。)

Mamiya ZD Back SEKOR 55mm-110mm,F11,AE RAW

詳しくはイメージサークルへ

ようやく 645D

2010年03月16日 | Weblog
昨夜は会議があり夜中に戻ったのですが、大雪ですでに5cmほどの新雪が積もっていました。
今朝はまた雪かきから始まるのかと思いきや、外を見ると道路には全く雪は無し。
気温も高くすでに7度ほど、一気に融けてしまったようです。
しかし、夕方からまたしても寒波襲来で氷点下の予報。
明日はおそらくスケートリンク状態になると思います。

ところで、ようやくというか遂にというか、PENTAXから中判デジカメが発表されたようです。
ずばり645D。
満を持しての発表なので、ありきたりのスペックでは驚かないのですが、画素数も堂々の4,000万画素、そして値段はというとこのクラスからすると意外に安価で驚きました。
昨日の話と矛盾しますが、テスト撮影くらいは行ってみたい気もしています。

最近になって画質を左右する要素の一つとしてセンサーの大きさが取りざたされるようになりだしましたが、実はそれは私も感じていたこと。
現在モニター中のMamiya ZD Backのセンサーは48mm×36mm、面積比で35mmカメラセンサーの約2倍となっており、撮り比べると、その場の空気感やイメージがより濃く描写されるような気がしています。
PENTAXのセンサーは44mm×33mmと、Mamiyaよりやや小さめですが、このスペックを見るとかなり期待できそうです。
ただし、中判カメラとなると速射の時の手持ち撮影はほぼ不可能。
撮影作業工程はフイルムカメラと全く同じなので、あえて取り入れるかは見方が別れるところだと思います。

PENTAX 645D HP

Hasselblad 503C/W,Sonnar 250mm,1/2sec. f/32 Kodak E100VS

フイルム

2010年03月15日 | Weblog
 
美瑛は冬に逆戻り。
道路の雪はすっかり融けていたのですが、また一面まっ白です。
撮り残していたカットが今年はかなりあったので、冬再びというのも良いのですが相変わらず晴れマークはほとんど付いていません。

そんな折り、先日今シーズン中にフイルム撮影したカットがようやくあがってきました。
まとまった本数になってからと思いつつ、なかなか撮るチャンスが無く10本程度貯まったのがつい先日。
ようやく現像にこぎ着けたわけです。
仕上がりはというとやはり「GOOD!」
デジタル撮影における現像処理が無いのが特に良いですね。
この処理作業、時間がかかるわりにはあまり良い仕上げが出来ません。
レタッチが下手といわれればそれまでなのですが、カットによってはどうしても自分のイメージに仕上げることが出来ないのです。
最近はフイルム回帰も起きているという話も聞きますが、私もその一人になるかも知れません。

Hasselblad 503C/W,Distagon 60mm,1/15sec. f/22 Kodak E100VS

大荒れ

2010年03月14日 | Weblog
 
昨夕、札幌から戻ってきました。
富良野あたりまでは風が強いものの、晴れ模様で順調だったのですが、対向車のほとんどがかなりの雪をかぶっています。
おそらく美瑛以北あたりが大荒れと読んだのですが的中。
深山峠あたりから突風雪で前が見えないほど。
これが札幌からの道中だったらと考えるとぞっとしますが、やはり北国の冬は終わってはいませんでした。
しかし、強風に湿った雪と思うと、少しワクワクしてきます。
これらの季節特有の風景を見せてくれる場合があるからです。
この写真は今朝の撮って出し。
厳冬期は乾雪でご覧のような風景にはなかなかお目にかかれません。
「何、この写真」といわれそうですが、何故が好きで良く狙います。

CANON EOS-5DMark2 EF70~200mm F11 AE

セレクト始まる

2010年03月12日 | Weblog
 
今朝は珍しく山がクッキリ見えての日の出。
おそらく今年に入って初めての出来事と思われます。
早朝、撮影にと思っていたのですが、生憎これから札幌入り。
経産省プロジェクト云々という、何とも堅苦しそうな?町づくり会議に今日、明日と出席するためです。
何故か撮影条件が整う日には、他の用事が入ってしまうという皮肉な結果が出ていますが、これも致し方ないところです。

さて、2011年カレンダーの本格セレクトが始まりました。
これが結構時間がかかるんです。
作品のほとんどは新作で揃えますが、何しろ3種類、10年以上作り続けているとどうしても似たようなカットになってしまいます。
常に新鮮なイメージを持って頂けるよう検討するのですがかなりの苦慮。
さらに差し替え等が続きそうです。

子供達

2010年03月10日 | Weblog
 
事務所で仕事をしていたら、何やら外から賑やかな声。
窓辺から覗いてみると、子供達が元気に雪遊びをしていました。
特に冬期間は事務所前で人を見かけることはほとんど無く、せいぜい宅配便の配達人か郵便配達のおじさんくらい。(失礼、私もおじさんですが・・)
思わず、「美馬牛にもこんなに子供達がいる~」と叫んでしまいました。

冬期間の除雪は事務所前までで行き止まり、例年ご覧のような雪山になってしまいます。
この雪山を隣のお嬢ちゃんが知っているのか、今日は課外授業か何かで出掛けてきたのでしょう。
みんな名残惜しそうに雪遊びをしていました。
我が家ではこの山を「チョモランマ」と呼んでおり、雪が多いか少ないかこの標高で判断しています。
写真の中央付近に有名な美馬牛小学校の塔が見えていますが、今年は雪が多いせいですっぽりと隠れていました。
春の日差しになってきたとはいえ、この山がすべて融けて無くなるのは4月中旬頃。
まだまだ春は遠そうです。