DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

5月13日(月)のつぶやき

2013-05-14 04:59:47 | 物語
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段差追加情報

2013-05-13 17:43:46 | ButsuButsu


以前紹介した湖底段差の正確な情報がわかった。

東経136.08892度
北緯 35.40503度

場所は、図中の黒丸だ。

水深88.31m
湖底からの高度0.97m

AUV淡探は北へ向かって進んでいた。

水温8.15℃

電気伝導度130.67(25℃換算)

pH7.13
少し低いかな。

溶存酸素濃度12.1mg/L
十分、酸素は回復している。

消散係数3.3 1/m
かなり濁りが高い

クロロフィルa 1.53μg/L

したがって、東西に延びた段差である。

一見、人工物のように思われるが、こんな深さに存在するとは思えない。

不思議な段差である。
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びわ湖遭難

2013-05-13 12:19:17 | ButsuButsu


1987年4月のある日、私たちはびわ湖にいた。

朝から天気がよく、彦根港を出発した私たちは順調に調査を行っていた。

目的は、湖の濁度を調べることだった。

メンバーは、近畿大学の津田教授(故人)、深谷(学生)、篠原(学生)、村上(船頭)と私の5名だ。

濁度を計るのには、濁度計という測器をつかう。

正しくは光束透過率計と呼んでいた。

片方から光を出して、片方で受ける。

水の濁り具合にもよるが、30cmというのが定番の光路長だ。

光の減衰率を計るわけだが、これを消散係数と呼んでいる。

濁度は実際に採水してフィルターでろ過し、残った物質の重量を計る。

濁度と消散係数の間には、よい正の相関がある。



これ以外に、光の反射を計る濁度計もあるが、これは物質の素材によって反射率が変わるので必ずしも正しい数値を示さない。

多景島を過ぎて、沖の白石との中間あたりに差し掛かったあたりで昼食をとることになった。

ポカポカ陽気の下、観測も順調だったので、少しずつ状況が変化していることに全く気が付かなった。

少し波が出たかと思うと、急に強い北西の風が吹き始めた。

あわてて器械を回収し、彦根港へ帰港しようとする頃には、波高は1m位になっていた。

低い高さの漁船から見る高い波は、本当に迫力がある。

波の頭から谷に落ちると、周囲が全く見えなくなった。

そして船は、強く水面にたたきつけられる。

頭から波をかぶり、全員がずぶぬれになり始めた。

春とはいえ、水温はまだ冷たい。

12℃くらいの冷水を浴びせかけられ、波にもまれ、生きた心地もしない。

岐路についてしばらくしたとき、船頭が突然叫んだ。

「船先がはがれた!」

漁船は、グラスファイバーでできている。

船の先端が、強い波にたたきつけられ、裂けてしまったのだ。

船先にドンドン水が入ってくる。

前が重くなるので、船は水中に突っ込みそうになる。

あわてて船を止めた。

「おい、重いものを捨てよう!」

私たちは、高価な計測機器以外のものを水中に投げ入れた。

二つしかない救命胴衣は学生が身に着けており、他は、何もなかった。

どうせ、この水温なら、落ちたら10分は持たないだろう。

そんな考えが頭をよぎった。

進むに進めず、引くに引けに状況だった。

でも、神様は私たちを見捨てなかった。

船頭が、倉庫から水中ポンプとブルーシートを見つけだしてきた。

まず、水中ポンプで前の隔壁に入った水を吸い出した。

次第に船先が浮かび上がってきた。

そして、ブルーシートで船の先端を覆った。

こうして波が船内に入るのを防ぐとともに、波の速さより遅い速度でゆっくりと彦根港を目指した。

速く走ると、また波の中に突っ込むからだ。

全員が、頭の先からパンツの中までずぶぬれだった。

途中で竹生島から帰港する観光船が通り過ぎていった。

助けを求めて必死に手を振るが気が付いてもらえなかった。

まだ、携帯電話もない時代で、他への連絡手段もなかった。

こうして、日が沈むころ、やっと彦根港にたどりつくことができた。

運よく、船のエンジンに水がかからなかったのが救いだった。

あの時の津田先生は、すでに鬼籍に入られている。

二人の学生さんは、立派な社会人だ。

船頭さんも元気だ。

そして、私は、まだ琵琶湖と付き合いつづけている
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5月12日(日)のつぶやき

2013-05-13 05:00:59 | 物語
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びわ湖で一番深いところ

2013-05-12 08:41:40 | ButsuButsu


びわ湖で一番深い場所を見たことがある人は少ない。

今日はその写真をお見せしよう。

実は、この深い場所に石が転がっている。

びわ湖に溜まった堆積物は1200mに達すると言われているのにである。

なぜ石が埋まらないのだろうか。

それは下から水が吹き上げているからである。

地下水が出ている。

問題はその地下水が、どこから来ているかだ。

かなり深い場所から来ている可能性がある。

できたらその場所にもぐって調べたいと思う。

不思議な場所でもある。

ちなみに石の上にいる魚は、ウツセミカジカである。

びわ湖の固有種でもある。
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5月11日(土)のつぶやき

2013-05-12 05:06:41 | 物語
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まいど!

2013-05-11 10:28:25 | ButsuButsu


リチャードは、私の古い友人の一人だ。

1993年にBIEX93(琵琶湖国際共同観測)を開催したときに、初めて会った。

ちょっとシニカルだけれども、話をするととても良いおじさんだ。

どうも私と馬が合って、よく世界のあちこちに出かけた。

モンゴル・中国・韓国・アメリカなどなど。。。

そのリチャードが退職した。

カナダ環境省の研究機関でディレクターをしていて、国際的な書籍や論文の編集をよくこなしていた。

その時の経験を生かして、アルバイトを始めた。

英語論文の校正だ。

もし英語の文章を直してもらいたい人があれば以下のメルアドに連絡をしてほしい。

wwcf_japan@nifty.com

(wwcfは、world water and climate foundation の略)

日本語で結構。

Ayakaさんという親切な日本女性が対応してくれる。

ちなみに、簡単な宣伝を付け加えておく。

リチャードはとても有能で正確な人だから、的確な英文校正と助言をもらえると思う。

退職しても、みんなが少しずつ働くというのは、決して悪いものではない。

持続可能な生存に向けて知恵や経験や技能を出し合うことが必要な気がする。

**********

Inkpot Scientific Editing Serviceは、執筆者の文体を生かしながら英語の文法校正を行うとともに、丁寧で説得力のある議論に適した原稿を作成します。

また、要求に応じて、投稿雑誌に合った様式への変換も行います(オプション)。

以下は価格表です。これに消費税が加算されます。

見積書も提出します。

作業日数 ページ代金 最低価格 様式変換 最大枚数
普通 15日 1500円 6000円 12000円 150ページ
特急 5日 1800円 6300円 14400円 35ページ
超特急 2日 2160円 6480円 16800円 25ページ

Name: Richard Denis ROBARTS, Dr.
Date of Birth: December 18, 1944
Place of Birth: Croydon, England
Citizenship: Canadian
Marital Status: Married (2 children)
Military Service: Royal Canadian Navy Reserve Medical Branch, 1960 1965.

学歴
B.Sc. (Zoology + Ecology) University of Victoria, Canada 1968.
M.Sc. (Biochemistry + Microbiology) University of Waterloo, Canada 1970.
Ph.D. (Limnology) Rhodes University, South Africa 1974.

技能
Interpersonal communications/group dynamics
Communications
Salesmanship
Fundamentals of Marketing
Negotiation skills
Financial Management
Situational Leadership.
Managing Scientific Organizations
Dealing with the news media
How to handle conflict and manage anger

所属学会
American Society of Limnology and Oceanography
Canadian Society of Limnologists
Societas Internationalis Limnologiae
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5月10日(金)のつぶやき

2013-05-11 05:00:49 | 物語
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近畿の地震

2013-05-10 22:42:59 | ButsuButsu
私たちの周辺で、どのような地震が過去に起こったのだろうか。

あまりなじみのない情報なので、知らない人が多いだろう。

とある専門家から入手した地図をご紹介しよう。



マグニチュード7以上が紫の丸、マグニチュード6から7がピンク色だ。

この図を眺めていると、いろいろなことが見えてくる。

地震がたくさん起こっている地域と、あまり起こらない場所がある。

でも、そんなに確定的に言えるほどの傾向があるわけではない。

びわ湖の中にも活断層が見えている。

びわ湖は、東岸も西岸も活断層に取り囲まれている。

これら活断層の道は、何を物語っているのだろうか。
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びわ湖トラスト

2013-05-10 18:50:22 | ButsuButsu


2008年に、特定非営利活動法人びわ湖トラストを立ち上げた。

紆余曲折を経ながら、今年5周年を迎えた。

理事長は、比叡山のお坊さんだ。

こうしたボランティア活動も、年代を重ねるごとにそれなりに熟成してくるものだ。

人によってはアクの強い人もいれば、飄々として淡白な人もいる。

まるで季節ごとの琵琶湖を見ているようだ。

そんな経歴も、職種も、考えも、年齢も違う人が、同じ組織の中でワイワイ言い合いながら活動をしている。

また楽しからずや、だ。

副理事長の一人に岩坪五郎さんがいる。

そう、あの、京大学士山岳会の重鎮だ。

でも決して、重くはない。

軽妙なお方だ。

そして、私が事務局長になった。

多くの人から多くのことを学び、これからの人生に生かせればと思っている。

ところで、昨日、レイカディア大学というシニア向けの大学で講義をしてきた。

米原まで行ったのだが、80名ほどの人が聴講してくれた。

最後に、「誰かツィッターかフェースブックかブログとかしている人いますか?」と聞いたら、答えはゼロだった。

そんなこともあるのだろうか。

80人のシニアで、誰一人としてソーシャルネットワークに参加していない。

その中の受講生が、「30年前に作った農道が盛り上がりつつある」と言っていた。

まさに、縮む琵琶湖を実感しているようだ。

改めて考えさせられた一日だった。

びわ湖トラストでは、明日14時から公開の講演会をします。

場所は、びわ湖大津館です。

よかったら参加してください。
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5月9日(木)のつぶやき

2013-05-10 05:01:51 | 物語
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湖底段差のビデオ

2013-05-09 17:41:00 | ButsuButsu
ご要望に応えて、湖底段差を撮影したビデオをYOU-TUBEにアップします。

http://www.youtube.com/watch?v=1K_4mE73nM0&feature=youtu.be

湖底上1mの高度を保ちながら南から北へ向けて移動しているので、段差は東西に走っていることになります。

上下二つのビデオカメラの両方に映っているので、間違いではありません。

上記の映像は下のカメラからのものです。

何かわかればご連絡ください。

以下、情報の提供です。

***********

会員各位

いつもお世話になっております。
関西サイエンス・フォーラム 事務局 山です。

本日の朝日放送 報道ステーション(夜10時~)に
地震電磁気のお話で、大阪大学大学院 理学研究科
山中 千博先生がご出演されます。

地震前兆現象の研究が軽視されている旨を訴える内容
とのことで、お時間あれば是非ご視聴ください。 

以上、よろしくお願い申し上げます。

--
******************************************
関西サイエンス・フォーラム
山 圭代(やまさき・かよ)
mailto:ksf02@kansaidoyukai.or.jp
HP: http://kansaidoyukai.or.jp/ksc
TEL:06-6444-3777 FAX:06-6441-1030
〒530-6691 大阪市北区中之島6-2-27 
中之島センタービル28階 関西経済同友会内
******************************************

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湖底に段差?

2013-05-09 09:42:39 | ButsuButsu
琵琶湖の湖底に段差が?

2010年12月に自律型潜水ロボット淡探で撮影した映像だ。



30cm位の高さで2段映っている。

それが石段を重ねたように、切れ込みまで入っている。

何なのだろうか、これは?

周辺には濁った水が漂っている。

ロボットは前進してきており、前方のカメラで捉えているので、自ら作り出した濁りではない。

隙間から出ているのかもしれない。

以前から琵琶湖の湖底で何か起こっているような感じがしていたが、これには驚いた。

可能性としては

(1)地殻変化で盛り上がった

(2)網を引いたら偶然このような形になった

が、考えられるが、後者だとこんなにきれいな盛り上がりにはならないのだろう。

ちなみに、この時には次のようなベントの映像も撮影できていた。



不思議な、琵琶湖の湖底の話でした。

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5月8日(水)のつぶやき

2013-05-09 05:01:43 | 物語
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水位が上昇する湖

2013-05-08 14:28:51 | ButsuButsu
モンゴルに、フブスグル湖という巨大な湖がある。



神秘の湖である。

最初に訪れたのは1996年、占部城太郎氏と一緒だった。

南北の距離200km、琵琶湖の4倍の広さと2.5倍の深さを持つ湖だ。

朝、調査船の窓から神秘な湖畔を見たとき、思わず幻想という言葉を目で実感した。

こんな湖もあるのだ。

男同士二人で語り合ったことを覚えている。

透明度が27mもあった。

尋常ではない湖である。

それもそのはず、あの世界で一番深くて、大きくて、美しいと言われる湖バイカル湖の上流に位置している。



モンゴルの人々は、この湖を蒼い真珠と呼んでいる。

生涯に一度は訪れたいと願う場所でもある。

その湖の水位が上昇している。



異なる二点でのデータが同じ傾向を示しているので、間違はない。

水収支を調べたら、どうも周辺からの流入水量が増加しているらしい。

氷河と凍土の両方が融けているのだ。

Kumagai,M. et al. (2006): Recent rise water level at Lake Hovsgol in Mongolia. In: Goulden, C.E., T. Sitnikova, J. Gelhaus and B. Boldgiv (eds.) The Geology, Biodiversity and Ecology of Lake Hovsgol (Mongolia), Backhuys Publ., Belgium, 77-91.

温暖化は確実に私たちの環境を変えつつある。

氷は、石油と同じで、過去のエネルギーの缶詰めだ。

一気にエネルギーが解放されると、とんでもないことが起こる。

まさにパンドラの箱があいたようだ。

今、私は、歯がゆい思いで自然と対峙している。

無力感と脱力感で滑り落ちそうになる自分の体を、どうやって支えればよいのあろうか。
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